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カテゴリ:ヘテロソフィア・アート
化野・愛宕念仏寺の羅漢像 この正月、画伯が面白い音楽テープを貸してくれた。 古代楽器と声による「ふるべゆらゆら」 柴田南雄 作曲 ふるべゆらゆらとは、石上神宮に伝わる生ける者の魂を奮い立たせ、肉体から魂を遊離させないための魂鎮めの呪法のこと。そもそも古代にあっては、袖をふったり領巾(ひれ)を振ることは死者をよみがえらせることに始まり魂を引きとどめる力を持つと考えられてきた。 古代楽器と声による・・・とある通り、全国から石上神宮に参集した神職45人の祓の言葉と仏教の声明をベースに縄文の銅鐸や岩笛、縄文から弥生にかけての土笛と琴などの復元楽器が絡み、その祝詞のような呪の響きに現代を対置させる試みだという。 一聴してみるととても面白く、以来、毎日仕事から帰ってくると、まずは30分ほどうとうとしながらこれを聴いて、それからおもむろにアフター・ファイヴの個人的な楽しみに取り掛かることにしている。 その陰画の部分に当たる現代の部分の音楽と詩は以下の通り。 原詩・ボードレールの「秋の歌」 訳詩・福永武彦 を田中のぶあき指揮による東京混成合唱団 吉増剛造の「地獄のスケッチブック」より ご本人の朗読のようだ。 かけろま島の民話朗読 島尾みほ 声 矢野顕子 音楽(ロック・ミュージック) キーボード 坂本龍一、ギター 渡邊香津美 ベース 小原れい、ドラムス 山木ひでお 「藝術における詩と音楽の根源に迫る」というこの作品。構成メンバーをみてもなかなかの意欲作であることが伝わってくる。
北条の無縁墓を守る切支丹六地蔵
伏見・石峰寺の若冲設計の羅漢群 本作品とは直接関係はないが、僕はこんな作品を聴くと、無名のままに果てていったおびただしい数の死者生者が脳裏に浮かんでは消えるので、過去に僕が行く先々ですれ違った野辺の仏たちの写真を添えておく。
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最終更新日
2015年01月16日 18時54分37秒
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