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2015年07月30日
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 さて、いよいよ孤立無援の戦いを始めるにあたって、祖霊にその決意を報告に行ってきました。蕪村は丹後で3年余りを過ごし絵師として独り立ちする決意をした際に、同じ画俳の先達百川と自分の違いを縷々述べ立てたあと「落つる処はままの川なるべし」(結果はどうあれ、精一杯力を出し尽くそう)とその志を語ります。それが天橋立賛として残っています。

 1716年(月日不詳、幼時、寅<えん>と呼ばれていたとの口碑がのこっていますのであるいは寅の日)生まれ、1783年12月24日没の蕪村は、今年生誕300年。私自身も蕪村の68年の人生を歩み切った今、附録の人生を精一杯昇華しつくす所存。

 いよいよ立秋を目前にして、その節目の年に「非力ながら全力を尽くして諸事に当たります」とわが先祖たちに宣言してきました。朝蝉の声がひときわ烈しくわが言の葉に唱和してくれています。

 「落つる処はままの川なるべし」なんと潔い響きでしょう。江戸社会の最底辺を生き抜いた蕪村。この言葉ひとつとっても、スローライフの達人と言われながらも、この終生二流に甘んじた人は、世人とは全く異なる地平を見据えていたことが理解できますね。






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最終更新日  2015年07月30日 09時17分24秒
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