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カテゴリ:ムックきのこクラブ
きのこと発酵文化へ急旋回したムックきのこクラブの新春初顔合わせの集まりは、これから10年余りのきのこもん人生のスタートを祝し、戦後の日本の経済成長を支えた微生物利用産業が生み出した陰の世界の供養塚・一乗寺村の菌塚と、わが列島弧の森を支えてきた大型菌類、とりわけ京都大学・菌根菌研究の原点の地・岩倉の「まつたけの碑」詣で。 マダラーノフのこれまでの活動の集大成がいよいよ始まるこの日、きのこと微生物という地球生命潮流の両極をなすミクロの巨大磁場を見据えた船出の前途を祈念して、彼らの具象としての発酵食品の数々を肴に大吟醸、山廃、純米日本酒・3種、どぶろく、アブサンと道中酌み交わし、みるものきくものすべて珍しく好奇心旺盛な上、酔眼となった僕たちは、方々に寄り道しながら、最終目的地へたどり着けるかどうか、一時は不安になりもしましたが、けものみちを辿り、終いには「まつたけの碑」にまでたどり着くことができました。 この日は、和暦の師走の朔日。この日はじめて、同行のメンバーにこれから10年余りのマダラーノフの展望を語り、後につづくきのこもんたちの人生をより刺激的で希望にみちたものとするための仕掛けづくりを共に築き上げようと語り合いました。
この日は、さらに岩倉の岩倉たるゆえんの尼吹山頂上付近の経塚をも訪ね、きのこ形の六地蔵石塔、また納経の碑も確認してきました。 また尼吹山のふもとにかって存在した大雲寺は、蕪村の「岩倉の狂女恋せよほととぎす」の作品の生まれた地。かっての二筋の小滝を探してそれらしい場所も特定してきました。
何かワクワクドキドキする日々が始まりました。脳裡をかすめた思いはどんな些細なことも忘れずすべて記憶し、ひとつひとつ丹念に執拗に実現していくこと。 これまで享けるのみの僕を支えてくれた人たちへの恩返しのつもりで、次世代、次々世代のひとたちのために働くことをあらためてわれとわが身に言い聞かせたことです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年01月11日 23時15分05秒
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