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カテゴリ:ぼくの新しい仲間たち
きのこ・菌類を文化人類学的にとらえる際にもっとも重要なことは、彼らが差別というものの根源を体現していることです。
まもなく印刷が出来上がる月のしずく22号(2019年7-8月号)では、 僕が30余年前に彼らと出会って以来貫いてきた初心を「きのこの文化とはひたすら差別をみつめつづけること」として、西洋梨みたいな名前のザフランスキーさんの小著『人間はどこまでグローバリズムに耐えうるか』を引きながら概説しています。 北の島々の物語は21号で予告した通り番外編として、時代をやすやすと突き抜けて見事に消えた「榎本武揚」きのこ的人間の典型的なモデルです。 あやおちゃんの食の自然暦は「そうめんを食らう」で、歩き麺デス・彪生のライフワークの麺談義。気合が入ってます。 茶屋町一郎さんはご一緒した室津の磯でみそめたカメノテのエッセー。 小島慎ちゃんのきのこワールドは「ベニウスタケ」。見た目と素性が違う典型のきのこで、(Cantharellus カンタレルス=アンズタケ属)なのに、和名をウスタケ(Gomphus ゴンフス=ウスタケ属)とつけられたため三界に家なき存在となったベニウスちゃんの見事な図像です。 月のしずく推薦音楽は 「雪の華2題」として中島美嘉さんの『BIBLE』を紹介。 いよいよムックきのこクラブもラボMができ、ここで僕のきのこと発酵世界への新たな挑戦を始めます。ここは何かをやる場ではなく、憩いの場にしたいと願っています。摩耶山とラボMの回廊づくりをはじめ、そこからつかみ取ったものを少しずつ形にしていきましょう。22号までで月のしずくのテーマの序奏は終わり、アドリブ、サビの部分に入ります。そんな気になったところで新しい仲間たちが訪ねてきました。 キシタエダシャク Arichanna melanaria アセビやレンゲツツジなどを食べて大きくなります。なかなかおしゃれないでたちですね。 チャドクガ Ama pseudoconspersa 茶の木で育つドクガくん幼虫成虫ともに毒針毛を持つのでご用心。もっと黄色っぽいのをよく見かけます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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