月光百貨店で「星の王子様」展がはじまったので、訪ねてきた。
阪神芦屋駅から線路北側に沿う道(通称、柿の木通り)を大阪方面へ5分ほど歩いた突き当り手前にあるオシャレな空間は、これまでは月末の1週間だけ開く少年愛とアンティークにみちた天空の裂け目のようなスペースだったが、今回よりはそれぞれ約1ケ月、より充実した内容の企画展で開催するとのこと。「星の王子様」展も、3月24日~4月18日(水)まで開催なのでぜひ訪ねてほしいものだ。ただし3/31 、4/5、 4/13は休廊。
本展では月光百貨店に集まるメイン作家さんたちのオールスター出演の雰囲気でそれぞれの個性的な作品がたのしめる。メイン作品の壁面。
私はMEMEさんの作品集「Astronomy」と、Marie Ashrayさんのミニ写真集「祈りは空を掴んで」を買い求めてきた。マリー・アシュレイさんは北海道在住の日本人写真家と聞いた。星野時環さんの人柄が引き寄せる作家たちは個性的でそれぞれ独自の世界を展開しており、その成長の様子を見つめるのはなかなか楽しい。枯れてはじめて知る新しい世界がここには広がっている。
まもなく予約していた倉敷のイイノ チエさんのメゾチント作品「森のきのたち」も出来上がってくるそうで楽しみだ。
来る6月には稲垣足穂展も、5月の鉱石ラジオ展を挟んで開催予定とのこと。足穂の少年愛の世界も重要なファクトだが、彼の世界はもっと広く鋭い。その足穂ワールドの魅力にどれだけ迫る作品展になるか。今から楽しみにしている。