夢みるきのこ
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「月のしずく」では茶屋町一郎で酒脱なエッセーで登場する澤山輝彦画伯の年初恒例、3度目の正直ともいうべき80+3馬力展がJR立花駅前のスペース〇〇で開催された。ここ数年胡粉を用いた「白の時代」(写真上)を展開してきたが、ここに至って百花繚乱世界を提示されたのは老境の達観もあろうが、私には新たな地平が垣間見えてきた兆候と微笑ましく受け止められた。
今回は別テイク(ジャズレコードなどで同曲を複数収録したものをいう)ものが数点ありこれも興味深く拝見させてもらった。また私のようにポケットマネーにも事欠く人種にも額縁つき小品(写真下)を用意してくれており、うれしい配慮にも感激した。 日本画によるアブストラクト作品の面白さは、その解釈を鑑賞者に丸投げされているところにある。写真上の作品は蘭を描いたものとしてもよし。あるいは細部に目を向けて龍の昇天を描いたものとみてももちろんいいわけだ。それがこの作家の強みでもあり、また時には弱みともなる。 私が今回もっとも気に入った作品は、これだ。(写真上) この色調と構図が今の私の感性にシンクロしなによりも都会性を感じさせてくれるからである。 今回大作は影をひそめ、比較的小品のみで多彩に展開されていたのも今の時代にふさわしいと受け止めた。 願わくば、80馬力展が回を重ね百馬力展へと注がれる期待している。画伯の「白の時代」(私の勝手な命名)は、色を重ね続けて光の三原色さながらに無色透明になる日に完成するものだからである。
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