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夢みるきのこ

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2022年11月04日
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 まず、現代アートの処女峰登山を思わせる心憎い作品構成で、ぐいぐい高みを目指すことで心地よい快楽が得られるという、よく練られたユニークな展示設営に驚いた。なんといってもこの展示会の目玉となった作品は、岡本光博の「トラロープ」<Zone>。


 視線を右に転ずれば「中島てるゆき・浜本隆司・福田新之助のTrio」作品。<ギャラリー白>、

 右には信ケ原良和のステンレスモニュメント作品<ギャラリー勇齋>と下村優介の切り絵の概念を覆すダイナミックな 紙・インスタレーション作品<ギャラリーGekilin>。
 ​やや高度を上げると台地に出て前回紹介した松山淳の乾漆像「アイドル阿修羅」<Spece31>。​

 その奥には大前春菜の石膏作品<東心斎橋ギャラリーMU>。

   さらに高度をかせぐとストリートアーティスト、イヴァン・シグのアクリル絵画の数々<芦屋画廊>が目を奪う。

 五合目を過ぎた結束点には第二の宇宙軸の役割を果たしているフジタ ナオミのパネルにアクリル作品。美術アカデミズムによる汚染とは無縁な作家の手に成る心温まるポップアート。<天野画廊>


 そして写真家の杉浦慶侘(けいた)の郷里の自然を見つめ直すピグメントプリントによる森シリーズ。<ギャラリーCLASS>
 私の陳腐なデジカメでは到底捉えがたい再現不可能な森の映像作品で、視るという行為そのものを根本から覆えされる。


  そして頂上の天空の広場には表具師・河本絵里の表装による浅野綾花・内田京介・大越順子・近松素子・豊島舞・みつきぴりかの自由な作品群。<ギャラリーH・O・T>

 その対面には木原真男の文字にこだわり続けてきたインスタレーション作品​。<楓ギャラリー> 
 そしてセンターの三角点の役割を果たしていたのが日月(たちもり)沙絵​のデジタルプリント作品
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 ​作家たちの個々の作品のクローズアップはすべて収めたがここに紹介するのを控えるが、​いずれの作家もこの崩壊寸前の地球であらゆる制度から思いっきり自由に信ずるところを貫いている様子がうかがえ、関西圏の現代アートの未踏峰を登り切った満足感に包まれて会場を後にした。​​<>はそれぞれの作家を応援するギャラリー名である。






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最終更新日  2022年11月04日 14時48分21秒
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