背伸びしたいお年頃
今日は農家組合の役員会がありました。減反の問題はなかなかに難しいです。今年の減反目標は、耕作面積のおよそ3割です。つまり3反(=30a)田んぼがあったら、そのうち1反(=10a)は転作等して米を作らないようにしなければならないと言うことです。転作というのは簡単なものではなくコストもかかります。まず赤字です。実際には耕して水を張って、何も作らない『水張り減反』と言う方法が一番楽なやり方になります。それでも「土地を遊ばせておくのは嫌だから米を作る」という農家は、作った米の3割を『加工米』として売らなければなりません。先程の例のとおり3反の田んぼを持っているとすると、1反分の米が加工米ということになります。1反の田んぼから採れる米は日照条件等で変わりますが、私の住む地域は9俵(=540kg)ということになっています。実際にはそんなに採れませんが、行政の方ではそういう計算になってしまっているのでどうにもならないようです。そこで、9俵の米を加工米として農協に売った場合、食用米との差額は1俵あたり6,500円なので、その9倍となると・・・なんと58,500円!例え作った米を売らずに親戚一同に配るとしても、減反しなかった分は多く加工米を出している農家(代わりに出してもうらうようにお願いしたりする)から買い取る形で、お金を払わなければなりません。米を多く作ったら罰金を払わなければならないようなシステムになっているのです。組合員の負担が少しでも軽くなるようにと組合長さんが腐心されてますが、農協の出方次第ですね。良い方向に話が進むことを祈ります。減反ゼロが理想ですが。話は変わって役員会が終わり帰宅すると寝室から長女と息子が出てきて「のどかわいた~」と言うので、冷やしてあったお茶をコップに入れてあげました。長女がお茶を飲み干す時に、コップを逆さまになるまで傾けたところまでは普通(に行儀が悪いだけ)だったのですが、何故か爪先立ちになってました。コップのお茶を一滴も残さずに飲もうという気持ちが出たのでしょうか?当人は自分のおかしな行動に全く気付いていなかったようですが・・・前半はタイトルとは全然関係の話でしたね。しかも結構長文になってしまいました。飽きずに読んでくれた方、ありがとうございます。