テーマ:0歳児のママ集まれ~(7661)
カテゴリ:産後のプロフェッショナル
皆さんこんにちは、産後セルフケアインストラクターの高橋葉子です。
毎月定例の、インストラクター活動報告会にて、 今回は、特別企画!「0歳児」の赤ちゃんの緊急時対応の勉強会を行いました。 『知ろう!小児医療 守ろう!子ども達の会』の代表・阿真京子さんにご協力いただき、 NICU看護師の佐藤孝子さんを講師としての勉強会、第2弾「実践編」です。 (※第1回の様子はコチラ) ←杉並消防署から赤ちゃん人形たちをお借りして! 「あれ、おかしいな?」という時、まずどうするのか、という説明をお聞きしたあと、 緊急度高!の場合の「心肺蘇生」の方法を教えていただきました。 子どもを持つ親にはとっても大事なことだと思いますので、報告がてら、ここで皆さんにもシェアしたしますね! まずは、 ◆まわりの安全を確認してから、、、 ◆足の裏を刺激して、反応を見ます。(けっこう強くてOK) ←足首をもって支えます。 ↓ ここで「反応がない」場合… ◆「119に通報」! 自分のほかに誰かその場にいたら、ほかの人に電話してもらいましょう。 また、もしまわりに赤ちゃん連れの方がいたら、安全のために移動してもらいます。 ◆「気道」を確保します。額に手を当て、もう一方の手で顎を持ち上げるように。 ←○ ×→ 顎をあげると息をする道が開けます。逆にすると押さえられちゃうので注意。 ◆呼吸を確認します。『見て』『聴いて』『感じて』、5~10秒。 ↓ ここで「呼吸ナシ」の場合…(わからない時も) ◆心肺蘇生へ 人工呼吸用のマスク※をかぶせて(自分の子どもであれば、なくてOK)、 赤ちゃんの鼻と口を覆うように、自分の口をあて(=息が漏れないように) 1秒かけて吹き込む×2回 ⇒「胸が上がるか」見て確認。(孝子さんが指先当てている所) ※専用マスクは、ドラッグストアで購入できるそうです。アマゾンでも! ◆胸骨圧迫 乳頭を結ぶ線上の中央より、少し下(足寄り)の胸骨のところに、 指2本を垂直に立てて(ピンポイントで)、胸の厚みの3分の1くらい沈むくらいに、 30回押す。(1分に100回の速さ) ↓↓ これで変化がみられなければ、人工呼吸と胸骨圧迫を繰りかえします。 …これが一連の流れです。 こういった処置を行いながら、救急車の到着を待ちます。 さて、続いて全員で実習してみました☆ 再度、流れをおさらいしますね。 ◆周囲の安全を確認 ◆足裏を刺激して反応をみる 「大丈夫ー?」 ↓ 「反応なし」(声出さない、泣かない、手足動かさない) ↓ ◆119番通報 自分ではなく、まわりの人に依頼する。「〇さん、119番通報お願いします!」と指名して。 まわりに赤ちゃんたちがいたら、その場から移動してもらいます。 この誘導も、どなたかに指名してやってもらいます。 ◆片手を額に当て、もう一方の手で顎を持ち上げ、気道を確保。 「見て」「聴いて」「感じて」5~10秒観察。(胸を見る) ↓ 「呼吸ナシ」(わからない場合も) ◆人工呼吸 専用のマスクをして(あれば)、 赤ちゃんの口と鼻を覆い、1秒かけて息を吹き込む。×2回。 吹き込みながら、胸が上がるかどうか見る。 ◆胸骨圧迫 乳頭を結ぶ線上の、中央より少し下(足寄り)を、 指2本で、1分に100回の速さで、30回押す。 胸の厚みの3分の1沈む程度の強さ。 速さは、アンパンマンのマーチくらい。 「もしもしかめよ~」でもOK。1番歌うとちょうど30回くらいになります。 人工呼吸、胸骨圧迫を繰り返し。 結構、指がつかれる!!!ので、誰かと交代しながらやりましょう。 ●窒息してる場合は 何かを飲み込んで「窒息」してしまったら、、、(1歳までの場合) 片膝をたて、その上に赤ちゃんをうつ伏せに。 赤ちゃんのおなかの下に腕を差し入れ、手で顎を支える。(首を押さえないよう注意) この時、頭のほうが低くなるように。 反対の手で、背中を「ばん!」と叩く。 手首のちょっと上あたりの、力が入りやすいところで。 1歳以上の子だったら…こんなふうに。みぞおちを、ぐっと引き上げるような感じ。 何かを飲み込んでしまうことって、小さい子は本当に多い…ですよね。 これはぜひ覚えておきたい方法です。 ●なぜ心肺蘇生するの? 「心肺蘇生」なんて、、、専門家じゃなくてもいいの?ちょっと怖い… って、おもいますよね。自分の子ならまだしも、ほかの子だったら??できる??ドキドキ… しかし、上記の方法は、誰にでもできるようにポイントを押さえてまとめられていて、 こういう緊急時には、誰にでも、やってほしいことなのだそうです。 「血液の流れ」が止まってしまうことが重大問題で、 胸骨圧迫によって血液を流してあげることが大事!とのこと。 救急車が到着するまで、平均9分だそうです。 大人の場合、10分以内に心肺蘇生を行えば、60%以上が「社会復帰できる」とのこと。 つまり、「えー、私にはできない~どうしよ~;;」と躊躇しているうちに、 その人の今後がどうなるかが決まるかもしれない、ということですよね。 「できる限りを尽くす」ことが、その場に居合わせた人の使命と言ってもいいかもしれません。 大人への処置の場合は・・・ ←肩をたたいて反応確認 手を重ねて胸骨を押します。 人口呼吸は、鼻をつまんで押さえ、口のみ覆って吹き込む。 上記が、赤ちゃんとの違いですが、行うことは同じです。 今回、講習を受けて、実際にやってみて思ったのは、 「頭で理解」ではなく、「体で覚える」ことが大事!!ってことです。 特に、こんなパニックな状況だからこそ、頭はアテにならないでしょう。 何度も何度も繰り返して、カラダに染みつかせておきたい!! 実は私、小学校PTAでも救命救急教室を年に1度やっているのですが、 いっつも都合があわず参加できたことがなく…;(もったいないなー) 次回はなんとしても参加しますっ。 各地域の消防署などでも、講習を行っていたり、出張もしてくれるそうなので、 皆さんも一度体験してみると、「安心」できるはず! (赤ちゃんの検診時などに「必修」にしてもよさそうですよねっ) (文責:高橋葉子) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.09.18 09:11:57
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