パーキンソン病の生活期リハビリで、
本当に多くの方が悩み続けているのは、
運動のやり方や回数よりも、
「今日はどう判断すればいいのか」という問いそのものです。
・今日は動いたほうがいいのか
・休んでも大丈夫なのか
・どこまでやっていいのか
・昨日と同じ判断を続けていいのか
この判断は、正解が一つではありません。
体調・時間帯・疲労の残り方・生活の予定など、
複数の要因が重なった結果として、その都度変わります。
それにもかかわらず、
多くの方が「毎日同じようにやらなければいけない」
「続けられない自分が悪いのではないか」
と、自分を責める形で判断を抱え込んでしまいます。
この判断を毎日ひとりで背負い続けることが、
身体の負担だけでなく、
不安・迷い・焦りといった心の消耗につながっているケースを、
静岡市でパーキンソン病の生活期リハビリに関わる中で、数多く見てきました。
T-performanceが大切にしているのは、
「頑張れる日を増やすこと」や「常に動き続けること」ではありません。
調子の波があることを前提に、
その中でも生活が大きく崩れないように、
自分なりの“判断の軸”を整理していくことを重視しています。
動く日があってもいい。
休む日があってもいい。
調整を中心に考える週があっても構いません。
それらを「後退」や「失敗」として扱うのではなく、
身体が出している反応として捉え直し、次の判断につなげられるか。
そこに、生活期リハビリの本質があると考えています。
このパーキンソン病・生活期リハビリシリーズでは、
運動メニューや方法論を並べるのではなく、
「日々の判断をどう整理するか」という視点から、
T-performanceの現場で実際に共有している考え方をまとめています。
理学療法士として、
姿勢・動作・疲労・神経反応・生活リズムなどを総合的に見ながら、
「今日はどの位置づけの日か」
「今週はどんな流れになっているか」
を一緒に整理してきた経験をベースにしています。
① 朝の不調と、1日の立ち上げ方
朝が一番つらい。
動き出すまでに時間がかかる。
薬が効くまで不安になる。
生活期において、朝の不調は非常に多く見られます。
身体が目覚めるまでの過程や、神経・姿勢・生活動作の影響など、
「なぜ朝がつらくなりやすいのか」を整理しながら、
1日のスタートをどう位置づけるかを考える記事です。
▶ 朝の不調と1日の立ち上げ方を読む
② 調子の良い日・悪い日に振り回されない考え方
昨日はできたのに、今日はできない。
調子の差に気持ちが振り回されてしまう。
「良い日」「悪い日」をどう捉えるかで、
その後の判断や行動は大きく変わります。
調子の波を否定せず、
判断を崩しにくくするための考え方を整理しています。
▶ 調子の波との向き合い方を読む
③ 「今日は休んでいい」と判断する基準
休むと不安になる。
でも動くと、あとで大きく崩れてしまう。
生活期では、「休む」という判断がとても難しくなります。
休む日をどう位置づけるか、
休むことが次につながる判断になる考え方を整理しています。
▶ 休む判断の基準を読む
④ 「今日は動いていい日」を見極める視点
今日は少し調子がいい。
でも、どこまでやっていいのか分からない。
感覚や気分だけに頼らず、
身体の反応や疲労の出方から、
「動いていい日」をどう捉えるかを整理した記事です。
▶ 動いていい日の見極め方を読む
⑤ 動いていい日に、あえて避けたい行動
調子がいい日に頑張りすぎて、
翌日から一気に崩れてしまう。
「良い日」に起こりやすい落とし穴と、
生活期で崩れにくくするための注意点を整理しています。
▶ 動いていい日の注意点を読む
⑥ 動く・休む・調整するを「週単位」で捉える考え方
毎日うまくやろうとすると、必ず疲れてしまう。
1日単位ではなく、
週単位で生活を安定させるという視点から、
判断の負担を軽くする考え方をまとめた記事です。
▶ 週単位で考える生活期リハビリを読む
どれか一つだけを守れば良くなる、という内容ではありません。
ただ、
これらの視点を知っているかどうかで、
日々の迷いの量や、崩れ方は大きく変わってきます。
もし今、
・毎日の判断に疲れてしまっている
・頑張ったあとに必ず調子を崩してしまう
・「これで合っているのか分からない」状態が続いている
そんな感覚があるなら、
それは努力不足ではなく、
判断を一人で背負いすぎているサインかもしれません。
このシリーズが、
日々の判断に追われる生活から一歩離れ、
「自分の身体と、どう付き合っていくか」を考える、
ひとつの支えになれば幸いです。