[恋愛映画]の記事一覧 | 映画は娯楽だ！

人妻

ポール・シュレイダー監督の１９９９年の作品。ジョセフ・ファインズがレイ・リオッタの妻グレッチェン・モルと不倫するというストーリーである。原題は「Forever Mine」だが、邦題の「人妻」は大変安っぽい。しかし、ストーリーも二流のTVドラマのようで安っぽかった。ポール・シュレイダーらしさは全くなかったが、撮影はしっかりしていたと思う。

2024.06.20

コメント(0)

箱入り息子の恋

市井昌秀監督の２０１３年の作品。市役所に勤務する真面目男、星野源と、目の不自由な夏帆の恋愛物語である。序盤のお見合いあたりまではユーモアもあって面白かった。しかし、中盤で付き合い出してからつまらなくなる。そして星野源が彼女の家に忍こむ終盤は、メチャクチャになり、低次元のマンガのようでバカらしくなった。星野源は頑張って演技したと思うが、演出が悪かったと思う。

2024.06.10

コメント(0)

いつか読書する日

緒方明監督の２００４年の作品。田中裕子と岸部一徳は学生時代に恋愛関係だったが、彼は不治の病を持つ仁科亜季子と結婚していた。50歳の大人の恋ということで、興味がある内容だった。また、田中裕子が朝早く牛乳配達で石段を駆け上がるシーンは新鮮でカッコ良かった。彼女が走る場面は何度もあり、この映画の1番の見どころとなっている。しかし、仁科亜季子が２人に対し、恋愛を勧める過程が良く理解できなかった。その肝心な所が説明不足なので、不自然なストーリーに感じてしまった。★★★

2024.06.09

コメント(0)

あなたが寝てる間に…

ジョン・タートルトーブ監督の１９９５年の作品。サンドラ・ブロックは、駅のホームから線路に落ちたピーター・ギャラガーを救うが、彼は昏睡状態になる。序盤は楽しいラブコメディで面白いと思った。ピーター・ボイルやジャック・ウォーデンも登場し、脇役も充実していた。しかし、中盤からビル・プルマンとの恋愛が始まると、つまらない展開になった。サンドラ・ブロックは好演したが、ストーリーは物足りなかったと思う。

2024.05.31

コメント(0)

白夜

ロベール・ブレッソン監督の１９７１年の作品。主人公の青年が、自殺未遂の女性に恋をするが、彼女は１年前に別れた恋人の帰りを待っていた。ドストエフスキーの原作で１９５７年にも映画化されている。ブレッソン監督の手法で、俳優に大げさな演技はさせず、淡白にストーリーは進む。しかし、映像は高級感があり、特に夜景は美しい。私は１９５７年の激しい演出が好きだったので、こちらは少し物足りなく感じた。ただ、ラストがどうなるか、興味を持って最後まで見れた。★★★

2024.05.24

コメント(0)

ブローニュの森の貴婦人たち

ロベール・ブレッソン監督の１９４４年の作品。恋人に裏切られた女性が、復讐しようとする。サスペンスタッチになると思っていたが、復讐の仕方が安直なので盛り上がらない。主人公も途中で変わってしまったのか、ラストも復讐が成功したのか良く分からなかった。

2024.05.17

コメント(0)

第七のヴェール

コンプトン・ベネット監督の１９４５年の作品。アン・トッドは14歳の時に両親を亡くし、叔父のジェームズ・メイソンに引き取られ、ピアノの英才教育を受ける。しかし、メイソンの厳しい教育でアン・トッドは追い込まれて行く。彼女は２人の男と恋仲になるが、メイソンに邪魔をされる。そしてラストに大逆転があって、、、。クラシックの名曲をバックに、サスペンタッチのストーリーが面白かった。★★★

2024.04.26

コメント(0)

マンハッタン

ウディ・アレン監督主演の１９７９年の作品。ニューヨーク、マンハッタンを舞台にした、白黒の恋愛物語である。いくつかの白黒の美しいシーンがあったが、ストーリーはつまらない。ウディ・アレンの元妻がメリル・ストリープで、恋人がダイアン・キートンと１７歳のマリエル・ヘミングウェイというのは不自然だろう。冴えないアレンが、こんなにモテモテなのは出来すぎだと思う。

2024.03.27

コメント(0)

ストーリー・オブ・マイ・ワイフ

イルディコー・エニェディ監督の２０２１年の作品。貨物船の船長ハイス・ナバーがレア・セドゥとスピード結婚するが、裏切られるという話。序盤から不自然な結婚で始まり、その後も主人公２人が何を考えているのか良く分からない展開となる。２時間４９分と長いのだが、ストーリーは平坦で刺激が無い。ラストも意味不明だった。見どころはレア・セドゥの怪しげな美しさだろう。

2024.03.04

コメント(0)

５時から７時までのクレオ

アニエス・ヴァルダ監督の１９６１年の作品。コリンヌ・マルシャンが衣装を変えて、パリの街を歩き回る。タイトルバックはカラーだが、その後は白黒となる。白黒だが、パリの様子が大変美しく撮影されている。面白い映画とは思えないが、音楽担当のミシェル・ルグランが登場するのは貴重だろう。彼がピアノを弾き、歌を歌い、天才であることを見ることができた。

2024.03.01

コメント(0)

鉄格子の彼方

ルネ・クレマン監督の１９４９年の作品。ジャン・ギャバンは殺人罪があり、フランスからイタリアに逃亡し、そこで子持ちの女性と恋愛関係になる。ジャン・ギャバンが主演していることと、イタリアの貧しい生活が見どころとなる。彼はこの時４５歳のはずだが、年より老けて見えて元気が感じられなかった。

2024.02.13

コメント(0)

パストライブス／再会

セリーヌ・ソン監督の２０２３年の作品。今年のアカデミー賞作品賞にノミネートされている。韓国で両想いの１２歳の男女がいたが、女の子が北米に引っ越しする。その１２年後にFacebookで再会することになる。この２人の恋愛物語になると思っていたら、女性は他の男と結婚してしまい、中途半端な展開になってしまった。しかし、その中途半端な様子が高く評価されたらしい。ニューヨークの風景の撮影は美しかった。私としてはラストの逆転を期待したが、物足りなかった。★★★

2024.01.31

コメント(0)

紳士協定

エリア・カザン監督の１９４７年の作品。作家のグレゴリー・ペックは、ユダヤ人差別の記事を書くために、半年間ユダヤ人になりすます。アカデミー賞作品賞、監督賞、助演女優賞を取ったので、当時は衝撃的なテーマだったようだ。ユダヤ人に対する差別に戦う姿をリアルに描いている。しかし、内容は全体的に穏やかで、他の黒人人種差別の映画に比べると、刺激が少なく感じた。★★★

2024.01.04

コメント(0)

欲望という名の電車

エリア・カザン監督の１９５１年の作品。精神的に疲れたヴィヴィアン・リーが、妹キム・ハンターとマーロン・ブランド夫婦の家に遊びに来る。ヴィヴィアン・リー、キム・ハンター、カール・マルデンがアカデミー賞を取っていて、彼らの演技は鬼気迫るものを感じる。しかし、犯罪映画ではないのにストーリーは暗く、2時間見ていて息がつまってしまった。

2023.12.30

コメント(0)

裸足の伯爵夫人

ジョセフ・マンキウィッツ監督の１９５４年の作品。映画監督ハンフリー・ボガートはスペインのダンサー、エヴァ・ガードナーをアメリカに連れていき、大スターに育てる。ボガートとエヴァ・ガードナーの恋愛映画だと思ったら、彼らは単なる友人で恋愛関係にならない。また、彼女の恋愛は上手に行かず、その後ロッサノ・ブラッツィと結婚するが、これも変な理由で不幸な結末となる。ボガートが主演のはずだが、彼は終始単なる傍観者であり、変なストーリーになってしまった。巨匠と大スターの組み合わせだが、つまらない映画だと思う。

2023.12.15

コメント(0)

酒とバラの日々

ブレイク・エドワーズ監督の１９６２年の作品。ジャック・レモンとリー・レミックは意気投合して恋愛関係になり結婚する。しかし、アルコール依存症のため、家庭が崩壊してしまう。序盤は楽しいラブコメディだったが、中盤からはシリアスなメロドラマになる。ヘンリー・マンシーニの主題曲は美しく、全編に渡って様々なアレンジで演奏される。また、ジャック・レモンも鬼気迫る演技を見せたと思う。しかし、ストーリーは最後まで暗く進むので、後味が良くない作品になった。「アパートの鍵貸します」のようなラストが見たかった。★★★

2023.12.08

コメント(0)

明日なき抱擁

ミッチェル・ライゼン監督の１９３４年の作品。原題は「Death Takes A Holiday」（死神が休暇を取る）である。死神（フレデリック・マーチ）が３日間休暇を取り、人間生活を研究しにやって来る。そこで、イヴリン・ヴェネブルを好きになり、自分の世界に連れて行こうとする。「ジョーブラックによろしく」はこの映画のリメイクと言われているが、死神が登場するだけで、他は殆ど別物のようだ。ブラピとホプキンスには魅力があったが、フレデリック・マーチはつまらなかった。女優のイヴリン・ヴェネブルは大変美しかったと思う。

2023.11.22

コメント(0)

ジョー・ブラックをよろしく

マーティン・ブレスト監督の１９９８年の作品。彼は「ミッドナイト・ラン」「セント・オブ・ウーマン」の監督である。会社社長アンソニー・ホプキンスの死期が迫り、死神ブラッド・ピットが会いに来る。彼はホプキンスの娘クレア・フォーラニとセックスし、メチャクチャなストーリーで３時間と長いが、私は飽きずに最後まで見た。終盤のパーティーのシーンは音楽も花火も美しく、ラストも粋な結末だった。「明日なき抱擁(1934)」のリメイクらしい。私は結構気に入った。★★★★

2023.11.20

コメント(2)

パラダイスの夕暮れ

アキ・カウリスマキ監督の１９８６年の作品。清掃業のマッティ・ペロンパーとスーパーマーケットで働くカティ・オウティネンの恋愛物語である。カウリスマキ監督のゆったりしたコメディで、安心して見ることができる。フィンランドの街の撮影が美しく、映像は見ごたえがある。ストーリーは２転３転して面白いのだが、何かしっこりこない展開で安っぽい。タバコを吸うシーンが多すぎるのも、工夫が足りないと思う。

2023.10.13

コメント(0)

マッチ工場の少女

アキ・カウリスマキ監督の１９９０年の作品。マッチ工場で働く独身女性カティ・オウティネンは、恋人に裏切られ、復習する。カウリスマキ監督得意のブラックコメディである。セリフは殆どなく、オフビートのユーモアが面白い。しかし、ストーリーは単純すぎて、ラストに逆転もなかった。

2023.10.04

コメント(0)

赤と黒

クロード・オータン＝ララ監督の１９５４年の作品。スタンダールの文芸小説の映画化である。貧乏な野心家ジェラール・フィリップが貴族のダニエル・ダリューやアントネッラ・ルアルディを誘惑する。原作を読んでないのだが、原作に忠実らしい。しかし、ストーリーは淡白で刺激が少ない。撮影も殆どがスタジオなので、面白みはない。ただ、ジェラール・フィリップは格好良く、アントネッラ・ルアルディは大変美しかった。

2023.09.26

コメント(0)

白き処女地

ジュリアン・デュヴィヴィエ監督の１９３４年の作品。マドレーヌ・ルノーとジャン・ギャバンの恋愛映画。舞台はカナダのケベックで、フランス語を話す。その土地の生活や雪国の様子を上手に映しているのは、デュヴィヴィエの手腕だろう。しかし、ストーリーは淡白すぎる。ジャン・ギャバンが主演だと思っていたら、あまり活躍しなかった。ラストに逆転があるかと期待したが、何もなかった。

2023.09.23

コメント(0)

赤い風車

ジョン・ヒューストン監督の１９５２年の作品。フランス画家ロートレックの伝記映画で、ホセ・ファーラーが主演した。舞台は１８００年代後半のフランスだが、アメリカ映画で言語はすべて英語である。絵画や音楽シーンもあるのだが、大半は彼の不自由な足と、不幸な恋愛を描いている。そのため、ストーリーは暗くて悲しい。映像はカラフルだが、私が見た画像はカラーが汚くて楽しめなかった。リストアされたオリジナルのカラーを見てみたい。★★★

2023.09.15

コメント(0)

レッド・ロケット

ショーン・ベイカー監督の２０２１年の作品。ダメ男サイモン・レックスが１７年ぶりにロサンゼルスから故郷のテキサスに帰る。文無しの彼は麻薬を売ったり、女子高生に手を出したりする。大したことのないストーリーだが、結構面白い。テキサスの油田工場や街並みが、美しく映される。この監督はカメラワークが上手なのだと思う。登場人物は皆いいかげんで下品な小悪党ばかりだが、なぜか憎めない。ラストの逆転などもないが、何となく気に入った映画である。★★★

2023.09.08

コメント(0)

運命じゃない人

内田けんじ監督の２００４年の作品。中村靖日と霧島れいかのラブコメディで、暴力団の事件に巻き込まれる。この監督の「鍵泥棒のメソッド」（２０１２）は大変面白かったが、こちらも十分面白い。時間軸が少しずつ戻るのだが、それを効果的に使っている。音楽の使い方もセンスがあったと思う。大変楽しませてくれた展開だが、ラストはまとまらなかった気がする。別の作品も見たいのだが、あまり映画を撮ってないのが残念だ。★★★

2023.07.27

コメント(0)

幸福の黄色いハンカチ

山田洋次監督の１９７７年の作品。原作はドーンの曲「幸せの黄色いリボン」（１９７３）である。高倉健、武田鉄矢、桃井かおりのデコボコトリオが北海道を旅する。赤いマツダ・ファミリアとか、銀座カンカン娘、イルカの「なごり雪」など、絶妙な使い方だと思う。北海道のさりげない風景が美しい。見るのは数十年ぶりで結末は知っていたのだが、ラスト30分は感動した。★★★★

2023.03.26

コメント(0)

流浪の月

李相日監督の２０２２年の作品。広瀬すずは10歳の時に見知らぬ松坂桃李と2か月間生活し、１５年後に再開する。つまらなくて不自然なストーリーだと思った。つまらないから時間軸を行ったり来たりして工夫しているが、何も面白くはならない。見どころは広瀬すずのベッドシーンだろうか。このような物語が、小説で本屋大賞を取り、日本アカデミー賞で作品賞をノミネートされた。これではどちらの賞も信用できなくなる。まあ、最優秀作品賞は「ある男」が取ったので、良かったと思う。

2023.03.14

コメント(0)

おもいでの夏

ロバート・マリガン監督の１９７１年の作品。高校生のゲイリー・グライムズが、年上の人妻ジェニファー・オニールを好きになる。男子高校生が性に興味を持つ様子をコメディタッチで描いている。ジェニファー・オニールは美しく、彼女のシーンは真面目なストーリーになっている。物語はそれほど面白いとは思えないが、青春映画の佳作として仕上がっているのは、ミッシェル・ルグランの美しい主題曲のおかげだろう。原題は「SUMMER OF '42」で、映画を見るシーンでは「情熱の航路」(1942)が映された。★★★

2023.02.23

コメント(2)

アデルの恋の物語

フランソワ・トリュフォー監督の１９７５年の作品。ビクトル・ユーゴーの娘、イザベル・アジャーニがイギリス人中尉を好きになり、追い回すことになる。序盤は面白いストーリーと、イザベル・アジャーニの美しさで、見ごたえがあると感じた。しかし、中盤からストーリーの展開が殆どなく、結局最後まで同じ内容になってしまった。イザベル・アジャーニが大変美しかったことだけが見どころだと思う。

2022.12.25

コメント(2)

キネマの神様

山田洋次監督の２０２１年の作品。賭博好きで酒浸りの沢田研二は、借金取りに追われる。あのジュリー様が、このような恰好悪い役を演じるのは驚きで面白い。しかし、彼の若い時代を菅田将暉を演じるのだが、こちらは普通の青春ドラマなので、つまらない。全体として凡庸な内容になってしまった。結局、ジュリーの演技だけが見どころだったと思う。

2022.12.24

コメント(0)

こころ

市川崑監督の１９５５年の作品。夏目漱石の小説（１９１４）の映画化である。私はこの小説について、2010.01.16に書いたが、大変面白い小説だと思う。ミステリータッチのストーリーで推理小説を読むような感じがしたと思う。映画は悪くはないが、そのミステリータッチを表現することができなかっただろう。また、小説にはないシーンを加えて２時間の長い作品となった。小説を読むのが億劫な人には良いかもしれないが、やはり原作を味わうべきだろう。★★★

2022.11.29

コメント(0)

ザリガニの鳴くところ

オリヴィア・ニューマン監督の２０２２年の作品。1950年代のアメリカで、湿地帯で１人で育った少女デイジー・エドガー＝ジョーンズの恋愛物語である。彼女の元恋人が殺害され、犯人は誰か、という謎解きもある。湿地帯の風景は美しく、優れた撮影だと思う。原作は１５００万部も売れたベストセラーらしく、大筋は面白くできているかもしれない。しかし、映画の出来はもう１つだろう。まず出演者は皆魅力がなく個性がない。またストーリーの展開も２流のＴＶメロドラマのようだ。ラストで種明かしがあるが、納得できない結末だった。★★★

2022.11.19

コメント(0)

ステップ

飯塚健監督の２０２０年の作品。山田孝之は妻を亡くし、幼い娘を1人で育てることになる。序盤の悩み奮闘する姿は面白かった。しかし、中盤で小学生になった娘は、セリフが恰好良すぎて逆につまらなくなった。また、広末涼子と再婚するというのも出来過ぎの展開だろう。まあ、気持ちよく見れたので、悪くはなかったと思う。★★★

2022.11.16

コメント(0)

朝が来る

河瀬直美監督の２０２０年の作品。永作博美と井浦新の夫婦は子供ができず、養子をもらう。前半はこの苦労生活が面白かった。永作博美の熱演も見ごたえがあったと思う。しかし、後半は蒔田彩珠の中学生妊娠の話となり、悪い連中が登場してきて、低級な話になってしまった。ただ、全体としては良く出来た映画だと思う。★★★

2022.11.15

コメント(0)

チケット・トゥ・パラダイス

オル・パーカー監督の2022年の作品。ジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツは20年前に離婚した夫婦だが、娘に会うためにバリ島に行く。この２人の大スターはオーラがあり、顔を見るだけでも楽しい。また、バリ島の風景も明るく大変美しい。しかし、ストーリーは退屈で、主演２人が皮肉を言い合っているだけだった。

2022.11.06

コメント(0)

アメリカン・グラフィティ２

Ｂ・Ｗ・Ｌ・ノートン監督の１９７９年の作品。私は「アメリカン・グラフィティ」に続編があることを知らなかった。リチャード・ドレイファス以外は皆出演しているので、懐かしかった。しかし、内容は単なる青春ドラマで、ストーリーもなく、つまらないだろう。それで、画面のサイズを色々変えたり、多重分割画面にしたりして工夫しているが、そんなことでは面白くなるとは思わなかった。

2022.10.11

コメント(0)

アメリカン・グラフィティ

ジョージ・ルーカス監督の１９７３年の作品。フランシス・フォード・コッポラの製作である。１９６０年代のアメリカで、高校生を卒業した若者たちが、最後の夜を遊びまわる。リチャード・ドレイファスとロン・ハワードが主演であり、コッポラの「カンバセーション…盗聴…」（1973）に出演したシンディ・ウィリアムズとハリソン・フォードも共演した。後の大スター、大監督が関係していて。豪華なスタッフ、キャストである。物語は、出演者たちが皆バラバラに行動するのだが、最後は集まり、上手にまとまっていると思う。しかし、内容に刺激は薄く、バックに流れる音楽もあまり良いとは思えなかった。★★★

2022.10.08

コメント(0)

恋におちたシェイクスピア

ジョン・マッデン監督の１９９８年の作品。１６世紀のロンドンで、ジョセフ・ファインズとグウィネス・パルトローの恋愛物語である。衣装や映像は美しく豪華で、見ごたえは十分にあると思う。しかし、ストーリーは幼稚で退屈だった。終盤で「ロミオとジュリエット」の舞台劇で盛り上がるが、大したことはない。アカデミー賞７部門を受賞したが、納得できるのは美術賞と衣装デザイン賞ぐらいだろう。

2022.10.01

コメント(0)

にがい米

ジュゼッペ・デ・サンティス監督の１９４８年のイタリア映画。仕事のない女性たちが田植えの仕事に雇われる、というストーリーである。第２次大戦後のイタリアで、このような出稼ぎの習慣があったことは興味深い。ストーリーは殆どなく面白い内容ではないが、シルヴァーナ・マンガーノという女優を知る価値はあると思った。★★★

2022.09.05

コメント(0)

雨月物語

溝口健二監督の１９５３年の作品。前半は戦国時代に陶器を売る物語。後半は死霊の女との恋愛物語である。残酷な殺害シーンやセックスシーンがあるので、ファミリー向けの映画ではない。当時の映画としては刺激的で高級な映画だと思う。ただ、貧乏な百姓が主人公で、全体的に暗いムードなので、あまり好きにはなれない。★★★

2022.08.08

コメント(0)

恋の十日間

ウィリアム・ディターレ監督の１９４４年の作品。ジョセフ・コットンとジンジャー・ロジャースの恋愛物語である。２人に暗い過去があり、少しサスペンスタッチであることが面白い。ストーリーは大したことがないのだが、私は結構気に入った。やはり２人の大スターが出演しているからだろう。★★★

2022.07.19

コメント(0)

幽霊と未亡人

ジョセフ・Ｌ・マンキウィッツ監督の１９４７年の作品。未亡人のジーン・ティアニーが海岸の家に引っ越しすると、幽霊レックス・ハリソンが住んでいた。舞台はイギリスで、イギリスの落ち着いたムードがいいと思う。私は幽霊コメディは好きではないし、ストーリーも大したことがない。しかし、ジーン・ティアニーは美しく、レックス・ハリソンはカッコいい。「マイ・フェア・レディ」(1964)では、このカッコよさがなかった。そしてラストでは静かな感動があるが、少し悲しすぎた。★★★

2022.07.17

コメント(0)

学校Ⅲ

山田洋次監督の１９９８年の作品。自閉症の息子を持つ大竹しのぶがリストラされ、職業訓練校に通うことになる。学校シリーズの第３弾だが、前の２作とは全くストーリーの繋がりはない。学校のシーンに重きはなく、小林稔侍との恋愛や、障害者の家庭を中心に描かれた。見どころは、大竹しのぶの無垢でかわいらしい性格だろう。しかし、気持ちよく見ていたのだが、ラストシーンはひどかった。次回に続く、といった感じで、あまりにも無責任な終わり方に腹が立った。

2022.06.28

コメント(0)

百円の恋

武正晴監督の２０１４年の作品。安藤サクラがボクサー新井浩文を好きになる、というストーリーである。彼女は大便をしたり、ヌードになったり、汚れ役を体当たりで演じている。また、ボクシングの練習をし、キレキレの体で動き回るのは凄い演技だと思う。しかし、ストーリーは空っぽで、面白いとは全く思わなかった。

2022.06.23

コメント(0)

街のあかり

アキ・カウリスマキ監督の２００６年のフィンランド映画。警備員の男が恋人をできるが、騙されるというストーリーである。途中までは結構面白い物語だと思って、ラストはどうなるか期待してみていたら、唐突に終わってしまった。上映時間が１時間１８分と短く、最後の１５分がカットされたような終わり方だった。あまりにもいいかげんな作り方だと思う。

2022.06.10

コメント(0)

過去のない男

アキ・カウリスマキ監督の２００２年のフィンランド映画。暴漢に襲われたマルック・ペルトラは記憶を失い、カティ・オウティネンと恋愛する、というストーリーである。序盤は、つまらない物語だと思っていたが、中盤から事件がいくつか起こって面白くなった。オフビートのコメディが心地よく、音楽シーンも楽しい。オマケで、主人公が列車の中で寿司を食べていると、クレイジーケンバンドの「ハワイの夜」が日本語で流れてきた。2002年のカンヌ国際映画祭でグランプリと主演女優賞を受賞したらしい。カウリスマキ監督の中で大変気に入った映画になった。★★★★

2022.06.08

コメント(0)

愛がなんだ

今泉力哉監督の２０１８年の作品。岸井ゆきのと成田凌の恋愛物語である。成田凌はダメ男で、年上の江口のりこを気に入っている。そんな彼を岸井ゆきのが好きになるのが私には理解できない。しかし、恋愛中の若者が共感できるシーンがあるのかもしれない。角田光代の原作ということで、ベストセラーになったらしい。彼女の本は数冊気に入ったものがあるので、そのうちに読んでみようかと思う。★★★

2022.05.11

コメント(2)

ドライブ・マイ・カー

濱口竜介監督の２０２１年の作品。舞台監督の西島秀俊は、妻の霧島れいかを脳梗塞で失い、広島で演劇を行う、というストーリーである。序盤の３０分はセックス関連のストーリーでつまらないと思ってたら、その後はサスペンスタッチで不思議な面白さがあった。３時間の長尺が退屈せず、大した事件もなく殆ど会話なのに緊張感があるのは、何か優れたところがあるのだろう。私の好きな映画ではないが、アカデミー賞に選ばれた日本映画ということで、見て損はないと思う。★★★

2022.02.27

コメント(0)

コーダ　あいのうた

シアン・ヘダー監督の２０２１年の作品。2014年のフランス映画「エール！」のリメイクである。難聴の家族というのがストーリーとしてユニークかもしれないが、オリジナルはフランスのムードが見どころだった。それがアメリカになり、ストーリーも単調なので仕方なくセックスシーンを入れてくる。これではダメだ。オリジナルでは試験会場でパリの風景が出てきたが、こちらにはない。ということで、興味ある人は、フランス版を見た方がいいと思う。

2022.01.24

コメント(0)