マグカップばおたのブログ

2013/09/04(水)21:40

シュペートブルグンダー 2009(フリードリッヒ ベッカー)

ドイツ(7)

フリードリッヒ・ベッカー氏のつくるピノ・ノワールです。 ドイツ、ファルツ地方の巨大協同組合の跡継ぎであったベッカー氏は、品質へのこだわりから1973年、父の猛反対を押し切って独立しました。当初、周囲で甘口ワイン用のぶどうを栽培していた他の農家から「ベッカー氏のぶどうは酸っぱくてまずい」と理解を得られぬままでしたが、不断の努力と情熱から、ドイツのピノ・ノワール生産者のトップの1人に登り詰めました。 今でもその逸話にちなんで、エチケットには「ぶどうとキツネ」の童話の挿絵が使われています。 (ヘレンベルガー・ホーフHPより引用) 確かにラベルを見てみるとソッポを向いたキツネが描かれていますね。 前置きが長くなりましたが、久しぶりに美味しいピノ・ノワールを飲みたくなって開けてみました。これが、実に美味しくて飲みごたえのあるものでした。 きれいな赤系果実や豊かな大地の香り、ほどよい果実味とチョーク質で重層的な心地よいミネラル感、張りのある伸びやかな酸味があって、目がしっかりと詰まっていて、旨みの要素も多く素晴らしいです。 このワインはベッカー氏のつくるピノ・ノワールのスタンダード・キュベですが、味わいはクラスを超越していて、想像以上に素晴らしかったです。他のワインも飲んでみたくなりました。 魂のこもった素晴らしいワインをありがとうございます。 2012年4月 横浜市青葉区内の百貨店ワイン売場で購入。

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