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raskiのマジックとミステリの部屋

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ステュアート・ジェームスのフォーエース

ー現象ー

演者は、デックのトップから4,8,12,16枚目にそれぞれエースがセットされていることを観客に示します。
 そして、トップから4枚配って山を4つ作ります。(一枚の山が4個)4枚目のカードがもちろんエースです。それを観客に確かめてもらいます。
 さらにに同様に山を作ります。(5枚目のカードは、一番最初の山に重ねられ、6枚目のカードは2ばんめの山に・・・というように16枚目まで繰り返され、4枚の山が4つできることになります。4つ目の山に4枚のエースが来ているはずです。)
 1つ目の山と、2つ目の山には、もちろんエースが無いということを観客に確かめてもらいます。そこで演者は、3枚目の山からエースでないカードを、4つ目の山からはエースをそれぞれ1枚づつ取り出し、場所を入れ替えます。そして演者が指を鳴らすと・・・・4つ目の山にあるはずのエースが、3つ目の山に移動してしまいます。
 
ーコメントー

 なんだかとても難しい技法が使われているような気がしてしまいますが、それを完全に排除したのがステュアート・ジェームスの偉大な工夫だと思います(一般にこのてのマジックに必要とされるような技法は使われていません)。このトリックに必要なのは、実は大胆さです。
 準備も不要なので、このトリックはわたしも良く演じています。ただし、エースがどこにあるのかということを良く説明する必要があります。

ー参考書ー

『Encyclopedia of card tricks』 Jean Hugard
「Symplicity four ace trick」という名前で解説。
『Scarne on card tricks』 John Scarne
「Traveling aces」という名前で解説。上記文献より幾分丁寧な解説です。




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