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カテゴリ:ミステリ
今日は、モーリス・ルブランの『水晶の栓』をご紹介します。
ルブランの作品は、これまであまり読んだことがなかったのですが、古本屋さんで何気なく手に取って買ってみました。読んでみたら、なかなか面白い。 この作品は、ルパンが水晶の栓を探す話なのだが、初めはだれが敵なのかすらわからない状態で、ルパンが苦闘する話なのです。ルパンはカリスマ的怪盗のイメージが強かった自分にとっては、ルパンの苦闘は新鮮です。 敵との虚々実々の駆け引きも面白い。ルパンもやられます。それでもあきらめないルパンはまたかっこいい。敵に出し抜かれても、こけにされても、正体がばれても、絶対にあきらめない男ルパン! ミステリであり、かつ、勇気の書でもある。 ある面では泥臭い、ルパンのイメージが変わった、そんな作品です。もちろん、隠された水晶の栓がどこにあるのか、という謎も楽しめます。
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Last updated
2017.08.24 08:34:49
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