2023/08/27(日)22:28
死の谷から来た女
これもたまたま出会った本の1冊です。夏樹静子氏の本は「Wの悲劇」やいくつかの短編集を読んだことがあり、面白かったのでこの本も手に取ってみました。私の場合、面白かった作者の本を書店(古書店の場合も多い)で見つけて、前情報無しに読んで見るというパターンは多いです。
この作品は、鉱山の事故で家族を失った女性(恵さん)と、それを巡る男性たちの物語です。その女性に結婚を申し込む男性、養女にしたいと申し出る男性、弁護士の男性などが物語に登場します。
どの人物にも、なにか影のようなものや隠しているものがあるようにも見えながらストーリーは展開していきます。
最後まで誰が味方で誰が敵なのか、誰が何を隠しているのか、背負っているのか、それが見えてこないのが最高の謎です。
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