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2020.11.26
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カテゴリ:俳句バイキング
朝日新聞朝刊に連載中の池澤夏樹『また会う日まで』が噴飯ものだ。
著者一族から輩出したある海軍将官(水路部所属の天文学者?)を主人公にしたモデル小説。
オール・クリスチャン一族の珍しさもさることながら、僕の故郷(福岡県二日市)が舞台の一つでもある興味から読んでるが、ストーリーが奇々怪々。
目下、海軍士官の主人公の伝道師志望の妹が療養宿で、息子急死の報に大泣きする中年男を慰めるうちになぜか妊娠(笑)。堕胎は教義で罪、里子に出さず自分で育てるという妹の処置のため、一歳下の従弟の東京帝大生に夫婦になるよう圧をかける(笑)。
ここはもう信徒という極めて狭い世間のずぶずぶな関係で、人生最大の問題のひとつをうやむやにするという実にトンデモな話だ。

それと別に、図書館に期限過ぎの本(池澤夏樹個人編集『日本文学全集27』河出書房新社)を返す前に、さっと読んだ太宰治「ヴィヨンの妻」。
これがやっぱり詩人、新聞社文芸記者、なじみの飲み屋、銀座バーのマダムの極めて狭い世間のずぶずぶな関係で、自堕落詩人の飲み屋からの窃盗事件をうやむやにする話だった。
ぐーたら詩人には内縁の妻との間に4歳になってもしゃべれない知的障碍児がいる。人見知りしない(できない?)から世間の制約を受けない。自分が自立した個でない(=知的・情緒的遅れ)事と、それのみが世間を突破する手段である事のどうしようもなさ・やるせなさを、太宰はそこそこ自覚していたのかもしれない。






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Last updated  2020.11.27 13:07:30
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