Magicloop~フライロッド片手にマイナスイオン溢れる場所へ

2010/06/29(火)22:05

激流のイワナ2~鳥海へ

Fly Fishing(123)

翌土曜日も朝のうちは快晴、庄内地方も30℃を超える真夏日になるようです。朝のうちに露天で一風呂浴びて、8時半頃出発。今日は午前中、友人が昨年入ったという麓の小渓を目指します。道すがら、羽越本線と鳥海山。少し遠すぎてはっきりしませんが、田園地帯を走るローカル線は絵になります。山形の庄内といえば、米どころ。はえぬきとどまんなかですね。さらに品種改良が進んでいるとも聞きました。ちょっと写真を撮ろうと日差しの中に出ているだけで、汗が噴き出してきます。まだ9時前だって言うのに、先が思いやられます。目的の渓は思いの他近く、田園地帯を少し山に入ったところにありました。 見た目は底石も黒く、よさそうな感じですが、少し川に入り易すぎるし、人家に近いところが。。。どうなんでしょ?初めて30分ほどで、20CMほどのヤマメが出ましたが、案の定、パッとしません。 友人は木の陰や倒木を丹念に攻めて、良型のイワナを引き出しましたが、バラシ。1時間くらいであきらめて、1~2KM上流に移動しましたが、やっぱりダメでした。午前中はヤマメとイワナを各1つだけ。友人はなんとボです。代わりといってはなんですが、ミズの群落を見つけて、お土産にしました。ミズはクセがなくて、コゴミと共に我が家でも喜ばれます。その後、結局、午後はもう一度山に行こう、と言うことになりました。昨日の釣りで、まだ気になっているところもあるし、鳥海ならではの山のイワナ釣りをもう一度味わいたい、ということで。ただ、午後の釣りの前に、昼食がてら鳥海山2合目の湯の台温泉で一風呂浴びようということになって、鳥海山荘に行きました。無色透明でそんなに特徴のある温泉ではありませんが、海に向いた露天風呂は気持ちよく落ち着けます。食事をしたレストランは逆に山を向いていて、山荘というよりリゾートホテルです。まあ、こういうところに来て550円のもり蕎麦一杯だけの僕らには少々もったいないですね。(笑) その後、15時から19時過ぎまで山に入りました。地図で、地形や等高線、そして距離を確認してから入りましたが、林道までだいぶ離れていて、さらに堰堤もいくつか巻きましたので、結構体力的にもきつく、最後には暗くなる前に林道に戻るためのルートを間違えないよう、少々精神的にも疲れました。ただ、そんな時間に道から離れた山の中で釣りをする人も少ないでしょうから、魚の反応は暗くなるにつれてよくなりました。 フラッシュを使うのが好きではないので、だいぶぼけていますが、雰囲気はこちらのほうが伝わるでしょ。 結果として、昨日よりも数は少なかったですが、釣った12尾中8尾は25CM以上。その半分は9寸クラスで、大きな胸鰭の威力を再び味わいました。友人は15尾でしたが、その差3匹はすべて尺クラス。ちょっと、大きな差になってしまいました。大堰堤のプールの第1投で掛けた尺ちょうどは、底から動かず、上げるのに何分かかったでしょう。大物を釣りなれた友人もあげてからしばらくは、心臓バクバクだ、と言っていました。 それでも、そんなに悔しさが無いのは、自分自身も存分に楽しめたからでしょうね。車に戻るまでの"熊出没注意"の看板のかかった林道歩きは、既にヘッドランプが必要で、道を横切る野ネズミや野うさぎも見ましたが、そんな中、幸いそれ以上大きな動物たちとは遭遇しませんでした。"明日は雨そうだし、釣はもういいか、"なんて、大声で話しながら帰ったんですけれどね。(笑)そうそう、昨日の釣は75尾ではなくて78尾でした。結局、2日間で2人合計107尾。こんなに釣ったのは久しぶりですが、それ以上に、そのうちの半分以上が胸鰭の張った8寸オーバーという、超ラッキーな釣行。天候や水量など、きっとドンピシャのタイミングだったのでしょうが、激流に棲むイワナの強さには強烈な印象を受け、日ごろのオフィスワークでなまった体力の限界への挑戦とあわせ、まさに自分自身のFFの歴史に残る釣行となりました。

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