元祖旅行者 3 チベットに消えた旅人
昨日紹介した。明治から戦前までにチベットに潜入した。10人の中で唯一帰国出来なかった人物がいる。能海寛、彼だけが中国雲南省の奥地で消息を絶った。私は以前本や新聞記事を頼りに終焉の地といわれている。徳欽郊外の屏風岩を訪ねたことがある。当日は、途中から小雨交じりの悪天候で、車もほとんど通らない林道をとぼとぼ歩いてそこへたどり着いた。大志を抱きながらこんな寂しい山中で殺されてしまったのかと思ったら本当に悲しくなった。だた、明治後半の近代化が進む日本に逆行するような、経典を求めての求法の旅。まだそんな要素が残っていた明治時代と当時の日本人のパワーと言うかエネルギーが羨ましくもあった。これは、現在の冒険や探検とまったく次元の違う話であるような気がする。参考能海寛チベットに消えた旅人