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まぐ ? まぐ ~ 不妊治療 もう一つの選択 特別養子縁組 ~

まぐ ? まぐ ~ 不妊治療 もう一つの選択 特別養子縁組 ~

子ども(特別養子縁組)を迎えるまで(3)

子ども(養子)を迎えるまで(3)


登録できる?できない?

面談が終わって気持ちは沈んだままだった。
その日の夜二人は話あった。
たぶん登録は見送り。
その場合どうするか。
また日を改めて面談を希望するか、、
それとも一度は断ってしまったが
頭を下げて児童相談所に登録を
お願いするか。

一度断っておきながら
民間で登録できなかったからお願いしますというのは
あまりに勝手。バツも悪い。
かといって民間のほうも
何が悪いのか正直よくわからない。
だからまた面談を受けても同じなのでは?という気持ちになる。
でも とにかく2週間待ってみようということになった。

翌日
速達郵便が届く。
中には会の育ての親登録申し込み用紙!!!!
ほっぺをつねった。
涙が溢れて二人で抱き合った。
登録用紙!!?登録できるの?!!
ええ~~?なんで?なんで?でも
嬉しくてたまらない。
今思うと 私は不妊治療中一度も
妊娠の陽性反応を見たことがなかったのだが
もし陽性がでたら こういう嬉しさなのかもと
思った。
子どもを持てる微かな希望が見えたのだから。

育ての親研修

登録申し込み用紙をもらってから1ヶ月くらいして
育て親研修の参加の案内がきた。
会に登録するためには
この研修に参加することが必須なのです。

内容は子どもを迎えるにあたっての
心構えの確立や
養子というものに対する間違ったイメージの払拭。
養子縁組手続きの法律的な話などだった。

研修初日。
会の代表の方のこの民間団体を立ち上げるに
いたった話があった。
「私の人生を子どもたちのために、、」という
お話は胸を打たれた。
やっぱりこうやって団体を立ち上げるまでの方は
すごい信念と熱意があるのだと思った。

この会では「養子」という言葉は使わない。
あくまで「子」それだけ。
「別に養ってあげてる子どもじゃないでしょ」と
言われ なるほどと頷く。
そして 実母とか本当の親とか養親という言葉も使わない。
実のお母さんは「産みの親」
私達は「育ての親」
「実の親っていうなら 産んだ親もそうかもしれないけど
育てている貴方達だって実の親じゃない。
子どもにとってはどちらも本当の親なのよ」
この言葉には涙が出そうになった。
「本当の親」、、そっか私達も本当の親になれるんだね。

こうして研修は始まった。

育ての親研修(2)

研修最終日。
3日間の研修は厳しいこともたくさんあった。
いも(旦那)などは
「何甘えて生きてきてるの?そんなのは
今まではよかったかもしれないけど
もし子ども迎えてたら責任があるのよ。
そんなままじゃだめでしょ」と
何故にこうまでケチョンケチョンに言われなければ
ならいのか?と悔しくなるような
こともあった。
でも大人になった自分たちに
こうまで言ってくれる人は今まで
いなかったと思う。

最後に代表の方が
「あなたたちが縁があって夫婦になったように
子どもの縁もあるのですから」
という話をされた。
そして
「でもチャンスは一度だけですよ」
という話もされた。
会が子どもを紹介できるチャンスは
一回だけ。
それを断るなら2度目はないのだ。
厳しいようだけど
でも 無条件で子どもを受け入れることが
会の方針で 私達もそれを納得したのだから
その話はとても当たり前のことだった。

研修が終わり
同じ研修に参加した同期の夫婦達と
もしかしたら私達の子どもは
もうどこかにいるのかもしれない。
運命の子はきっといるんだね。と
いつか迎えることができるかもしれない
子どもの話で盛り上がった。
胸がわくわくした。

充実した研修だった。





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