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鬼ムスメの目にも涙 ―介護初心者の徒然日記―

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2023.04.07
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カテゴリ:介護
真夜中、部屋でまどろんでしまっていると、

「おぉーい、〇〇(私の名)! おぉーい、〇〇!」
と、襖の向こうから父の声。
絞り出すような、大きな声。(父はもともと耳が聞こえないので、音量がわからないこともあり)


また何を頼むんだ…(やれやれ)

と思って動き出そうとすると、

「おぉーい。まだ起きてるのか。無理するなー!」と父。


…あ、私の身体を案じてくれていたのか。



そんな、一年前まで繰り広げられていた真夜中の出来事が、ふと夜中に蘇る。

お父さん、ダミ声の大きな声で私を呼ぶ声が、また何を頼まれるのか…と嫌悪感となってしまっていた私を許してください。
いや、許されないな。

ごめんね、お父さん。
あんなに聞くのが嫌だったお父さんの声が、いまこんなに聞きたいよ。




写真は、先日行った庭園で、カタクリ。
一眼を担いで撮りに行っていたここ数年のなかで、こんなに群生して咲いているのを見たのは初めて。

カタクリ撮っている時間があったら、お父さんの大切な話を聞いてあげていればよかった。





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最終更新日  2023.05.05 21:57:41



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