mahana kaula では、毎年クリスマス頃に、みんなでサンタの衣装を着てウクレレ片手に近所のお店を10軒ほど訪ねてクリスマスソングを演奏するサンタウォークをやっている。今年は昨日23日。土曜ということもあり、お店はどこも宴会状態でかなり盛り上がっていた。スタートのベースとして公民館を借りたのだが、こんな夜にひとり番をしている係りのおじさんはひどく不機嫌で、のっけからあれこれと小言を言われたりしたが、とりあえず軽くリハーサルをしてから町にくり出した。メンバーは大人4名、子供4名。訪ねるお店ではもうおなじみ。貸し切りパーティーのところが多かったが、テンションを上げて乱入していく。クリスマスなので、お客達は大喜び! そもそも、このサンタウォークは特に深い意味も無くノリで始めたのだが、寒い夜にサンタの集団が町を行く光景のおもしろさと、沢山のギャラリーの中に飛び込んで行く時のスリルと、暖かい言葉や笑顔が嬉しくて毎年恒例になってしまった。メンバーの子供達はいつも大はしゃぎで、いつかこいつらが大きくなった時、トトみたいに思い出して優しい気持ちになってくれたらいいなと思う。さて10軒のゲリラライブを終え、公民館に戻ってきたサンタ軍団は、先程のこわい係りのおじさんのところへ向かった。みんなで取り囲みねぎらいの言葉をかけると、我々は「きよしこの夜」を演奏し始めた。すると恐縮していたおじさんは突然、すっくと立ち上がり、直立不動の姿勢になるとドイツ語で歌い始めたのだ。かなり年輩の方だったが、きっと以前やっておられたのだろう。とても立派な歌声だった。子供達は笑いをこらえていたが、僕はまるで映画のような展開に感動してしまった。この後、おじさんの対応が優しく変わったのはいうまでもない。ほんとに些細なことだが、とても気持ちが暖かくなったサンタウォークだった。