万葉の足あと【万年青日記】

2015/03/21(土)23:07

ランセットについて(1)

私の使用するランセットを紹介します。 1本目、上のは刃先が太く厚みもあり、大葉や実親など芋の直径が大きいものを切るとに使用しています。芋を豪快にスパッとまっすぐに切るときに便利です。 2本目、下のは刃先が細く厚みも薄く、羅紗や割子を外すときに使用しています。刃先が細いので、芋にランセットが入っている状態でも切る方向を変えることができ、曲芸のように切ることもできます。 2本ともに共通しているのは、持ち手の部分には何も付けないことです。父が使用していたものの中には、持ち手の部分にランセットを持ちやすいように籐を巻いているようなものがありました。私は痛んだ万年青を切ったときなど、ランセットは綺麗に洗いますが、持ち手の部分にこのようなものが付いているとそこに菌が残っていそうな気がして、何も付いていないものを使用しています。 私がランセットを使うときに注意している点は、刃先にかかる力は切る方向(進行方向)に必ずかけていることです。芋にランセットが入っているとき、常にこの方向に力がかかっていれば芋は切れますが、持ち手の部分の上下方向に力がかかったとき、ランセットは折れてしまいます。私はこれまで1本折ったことがありますが、大葉の芋を切るとき、ランセットが途中まで入った状態でランセットが進まなくなり、抜こうとしても抜けなくなって動かしているとき、上下方向に力を入れてしまって刃先を折ってしまいました。 それと、芋を切るときの基本として、ランセット(手首)を動かすのではなく、万年青を動かして切るようにしています。ランセットを使うときは脇を閉めて肘を体につけ、手首も動かないようにして、万年青を動かしながら切っています。ランセットを動かすと、思わぬ力がかかったときにスパっと芋が切れてしまうことがあり、その勢いで手も切ってしまいます。私は小さいころから父が切っているところをよく見ていたので、この方法が自然と身についており、これまでに相当数の芋を切ってきましたが手を切ったことはまだありません。場合によってはランセットを動かすこともありますが、そのときは細心の注意を払っています。 (続く)

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