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カテゴリ:出羽三山紀行(羽黒山、月山、湯殿山)
2006年7月 立石寺
『あじさいの 仏の色を くぐり行く』 翌日、予定通り芭蕉が訪れた山寺・立石寺に登ることにしました。 慈覚大師円仁 松島の瑞巌寺、平泉の毛越寺と中尊寺、山寺の立石寺は、いずれも平安時代に慈覚師大円仁(794~864)が開いた古刹です。 円仁は、栃木の人。 九歳で仏門に入り、比叡山延暦寺の最澄の弟子となった。 835年には遣唐使とともに入唐し、天台宗の霊山の一つである五台山大華厳寺、長安の青竜寺などで天台密教の秘法などを得て帰国。 第三代天台座主となると、弟子の育成、天台宗の普及、比叡山延暦寺の躍進に尽くし、死後、慈覚大師の謚号を贈られたのです。 入唐時の九年半に渡る見聞をつぶさに記した『入唐求法巡礼行記』はアメリカの歴史学者・元駐日大使ライシャワーによって英訳、世界に紹介され、玄奘の『大唐西域記』(西遊記の元本)やマルコポーロの『東方見聞録』と並ぶ世界三大旅行記の一つとされ、注目されています。 ~四寺回廊より~ 出羽三山を辿り、出会ったのがこの慈覚大師円仁でした。 かねてより御名と偉業は存じ上げておりましたが…三山を巡った結果ど真ん中に直球で飛び込んで来ましたので、まるごと受け入れるしかない…という濃ゆいモードに突入。 調べてもとくに円仁が出羽三山を廻ったという記述は見付からなかったのですが、 羽黒山には慈覚大師円仁ゆかりと伝わる寺坊がいくつか存在しますので、恐らく歩いたのでしょう。 後に円仁展のパネル写真で見た五台山の光景が月山の稜線とそっくりで驚きました。 山頂は岩場でありながら一面の花畑というところまで同じ。 緯度もほぼ同じ…。 山寺・立石寺 860年、清和天皇勅願寺として開かれた立石寺。 慈覚大師が比叡山別院として延暦寺の法灯を移した学問修行の山岳仏教の霊地。 宗教文化遺産の山寺です。 ~四寺回廊より~ 三山の結界内ではスタスタ歩けていたのに…下界に降り立った途端、筋肉痛発動(*_*) いでででで…。 杖が別の意味で手放せないf^_^; 山形駅直結のお宿にしといてよかったよ(T_T) 山形や 一足ごとの 痛さかな…(+。+) (コラコラ!) ホテルの方に聞くと、山寺駅からすぐ…とのことですので頑張って行くことに…。 山寺がちゃんとした霊地なら…痛みは消えて私は歩けるはずだ いずこよりわいてくるのかわからぬ妙な自信に支えられ…さて山寺駅へ到着~(^O^)/ 駅から山寺全体が見えまする 中国の五台山の香り染み渡る仙崖境です。 五台山は文殊菩薩の聖地、 山寺は阿弥陀如来を中心とする霊場ではありますが…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.05.04 00:03:57
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