都の南♪

2008/11/21(金)19:02

伊勢神宮~'07.光り輝く木の国の旅~その19

~07'光り輝く木の国の旅~(22)

一番電車に乗り込んで伊勢を目指して出発です 各駅停車の旅は、通過する風景や街を丹念に愛でてまわれるのが素敵です 気分はタカツムリ~ 通りながら粘液をぺたぺた残してゆくような… この旅の前に… 宮津から丹波~西宮を抜けて友ケ島からぐるりと紀伊半島の海岸線をなぞり、伊勢を通って名古屋~位山~黒部~糸魚川~柏崎へと続く太いラインが日本地図にひかれているビジョンを見ておりました。 今回はその中の加太淡島から伊勢のラインを三人でなぞる旅となりました 新宮から伊勢への途中、熊野市の《新鹿(あたしか)海水浴場》を通ります。 綺麗~(☆_☆) 湾内に広がる白い砂浜。 そばには清らかな川が流れ川遊びも楽しめます。 水も透き通っておりますし、隣には小さな漁港もあります。 一目惚れ~ ここに住んでもいいなぁ~ 新鹿海水浴場は『日本一美しい海水浴場』なのだとか。 近鉄『五十鈴川』に到着 本当はね……N氏はきちんと外宮からまわりたかったようなのですが、 私は時間の関係で外宮には寄らず内宮のみ…まだ降り立ったことのない《五十鈴川駅》でぜひ降りてみたい ってことで、別行動になるかと思いきや… 《五十鈴川駅》は天皇皇后両陛下が伊勢参拝の折りに使う駅であることを知ったJ氏が… 「それはぜひ行きたい」 と言い出し、結局みんなで五十鈴川駅に到着 ここでも綺麗な蜥蜴を発見し大喜びのJ氏 どこに行っても見つけて喜んでおりました …そんなJ氏を見ているうちにふと『龍神祝詞』をさしあげたくなりました 藤色の友禅和紙で装丁したもので、J氏にぴったり 五十鈴川駅ホームで贈呈 駅を出ると綺麗な空 辺りは質素でありながら気高さに満ちておりました 本当に貴いものってシンプルなんだよな~ (豪華な空間を作りたがったり、ものをやたらと集めたがる人を見ると…その人の奥に潜む自信のなさを観じてしまいます) J氏はとっても素敵な感性の持ち主で、五十鈴川駅前の少し寂れたような清潔な空間を、見た目ではなく全身全霊で味わい… 『そんな感じ(天皇皇后両陛下にふさわしい気配)がする~』 と大喜び(#^.^#) さて、ここから歩いて内宮に向かいますと、途中《月読宮》と《猿田彦神社》がありますので両方立ち寄って参拝させていただきました 写真左下…月読宮 ここも気持ちのよい空間です 月読宮内の摂社(どうやら稲作にまつまる神様たちのようです)も私のお気に入り 猿田彦神社ではまず休憩所に入って(おいおい)お茶をいただいてから参拝に向かいますと…ちょうど本殿では祈祷が始まりました ここはいつ来てもきららかな光が本殿から溢れていて大好き 神職さんの祈祷に合わせてN氏が祝詞を奏上しています。 猿田彦神社であげられる祝詞の中に… 《猿田彦大神、亦乃御名波、国常立尊…》 というくだりがあります。 玉置の中心的な神様であり、熊野でも大切にされている国常立尊の別名である猿田彦さんにも伊勢で会えるなんてうれしいな~o(^-^)o 椿よりもこちらの方が好きという方も多いのだとか。 ウズメさんの社にも参拝し、いよいよ内宮さんへ… 橋を渡りどんどん進みます。 夏休みということで人もいっぱい 五十鈴川の禊ぎの河原でお二人とはさようなら。 私は急いで参拝し、早い電車で帰ります。 彼らはもう少し後の電車で帰るので、のんびり参拝です。 ここでも出会った時と同じく、J氏にきちんと挨拶されまして… いやぁ~私も見習ってもっときちんとしなきゃ~f^_^; と、学ばせていただきましたm(__)m 写真左上…内宮《御正宮》 よく見ると、心霊写真のように身体の一部が写ってない方が結構いらっしゃいますf^_^; ここでは『行ってきたよ~』のご報告 前に立つと幕が今回はこちら側から向こう側にめくれ上がってしまいましたf^_^; どういうことでっしゃろか (いつもは参拝の間中こちら側にフワッと上がり続けているのですが…) ま、いいか… 余談ですが、今祀られている天照皇大神はダミーであるという説がありまして… (男神だった天照が持統さんによって女神に変えられたという説もありますが…) 天岩戸のお話で、みんなの笑い声に惹かれて岩戸をちょこっと開いたのは真の天照さんでありましたが… その後 『あなたよりすばらしい神様がおいでになったのでみんなでお祝いしているのです』 と誰ぞが嘘をついてしまいました そして、 「なんですって~私より上~~」 という対抗意識を煽って引っ張り出しちゃったんですね~ 故に…《本来の天照さんではない》…という話。 (だからこういう嘘ついて人を利用したりする競争社会になっちゃったのかしら) 《嘘をついたら嘘で返される》 というのがこの宇宙の法則ですので…この説を聞いた時には、なるほどな~と思いました その真偽はともかくとして… 個人的には宮崎の方の《天岩戸神社》で感じた天照さんの方がダイレクトで好き~ お伊勢さんも好きなのですが、こちらではホロ映像で亜空間通信している気分 内宮さんの中でもっとも好きな空間が…荒祭宮へとゆく途中の《新御敷地》の角です。 正宮を裏から眺めることができる場所ですが…とにかくこの角の一帯が心地よくていつまでもいたくなります (今回はちょっと立ち止まって楽しんで終わり) 荒祭宮にも参拝させていただきました 天照さんの荒魂は一説には《瀬織津姫》さんともいわれております。 (個人的に瀬織津姫は揖斐川を渡る時によく感じます。瀬田川でも感じますが…) 荒魂さんは雷神の気配も濃くて、大好き~ さてさて、前回伊勢参拝した際に何故かスルーしてしまった《子安神社と大山祇神社》に参拝することができ…ホッ 完了~ さあ帰るぞ~ サクサク歩いていると…素敵なおじさまと出会いました (勝手に見ていただけですが) おじ様は一人で参拝にいらしたらしく、なんとなく他の方とは気配が違います。 回りにいる人々のことはまったく目に入っていないような風情。 全身全霊で内宮の森を静かに感じ、じっくりと味わうように一足ごとに玉石を踏みしめておりました。 夏なのにキチッと黒のスーツを着込み、麻のネクタイを締めておりました。 途中おじ様を追い越したのですが、宇治橋鳥居でまた一緒になりました。 鳥居で頭を下げている方はほとんどおりません。 皆様ただくぐってゆくばかり。 ん~そんな観光客のど真ん中でするのはちょっとだけ恥ずかしかったのですが… 『無事紀伊半島を巡ることができました。ありがとうございました』 の意をこめてしばらく拝をし、顔を上げると…さきほどのおじ様が五十鈴川にかかる宇治橋をちょうど渡ってくるのが見えました。 見ていると… 内宮さんの空を、まるでお慕い申し上げるかのようにしばらく仰ぎ…そして長い拝。 カッコイイ~~~ この方の心の目には内宮さんしか写ってないんだろうな~ 真夏の強い日差しの中で、この黒スーツのおじ様がもっとも涼しげに見えたのも不思議なことでした。 ふと、知人の舞台女優さんが昔言っていたことを思い出しました。 ある日、客席にビシッとスーツに蝶ネクタイで決めた方を見つけ、 『ああ…特別な日の装いでいらっしゃるなんて、きっと楽しみにして来て下さったのだな~』 と感じ、その思いに応えたくなって、張り切ってしまった…。 …神様もそうなのかも (やばー…私は超ラフなスタイルでしたすみません神様) どこの誰とも存じませんが、このおじ様に出会えてとっても豊かな気持ちになりましたo(^-^)o 写真右下…帰りの五十鈴川駅の空。

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