2006/09/29(金)00:01
俺の空 (高田馬場)
もういいかげんにしてくれ。
またしてもやっちまったよ。くぅーっ。
今年もまた一つ歳をとってしまったのだ....。
「オレなんてきっと中身はまだまだ青いぜ。
そう、あの青い空の様にな。フッ。」
ってなワケで今日は「俺の空」だ。
JR山手線「高田馬場」駅戸山口改札を右手に池袋方向に1分。
右手に藍染め風の暖簾が見える。
昼時をすぎているにもかかわらず店の前には5人程の列。
私は堂々と隣の店の前に並んでいたのだが、親切な前の
お客さんが「そこ並んでると、隣の店の人に注意されますよ」
と教えてくれた。よく見ると隣は定食屋さん。
そうだよねぇ。隣のらーめん屋からの行列で入口塞がれちゃ
たまらんよねぇ。マナーは守ろうっと。
この店も超人気有名店。数年前にTVチャンピオンで堂々1位
に輝いていた店だ。一時期のブームで50人60人当たり前の
行列はもはやおさまった。なので今日はあえての初食なのだ。
並んでいる頃から鰹節の香りがするのでスープは魚介系
をイメージ。
店に入ると10人で満席になる小さなカウンターのみ。
食券があるが、汁そばは既に売り切れ。
つけそばのみの販売だった。今日は天気もよく暑かったので
つけそばで丁度良かった。注文は「つけ豚玉そば」だ。
豚っちゅーのはデフォルトらしい。
つまり「つけ豚そば」に煮卵っちゅーことやね。
その時はなんだかわからずどんぶりの到着。
つけ汁はよく見ると豚が細切れになっている。
それにネギ。箸でちょっとすくっただけでも肉がからむ。
心の声「こんなさぁ、人気ばっかりの店でさぁ、
ホントに旨いもん食わせてくれんのかねぇ?
どうせちょっと旨い程度でみんなバカみたいに
並んでるだけなんじゃないの?あーん?」
と、グルメ番組の前フリコメントではなく本気で思っていた。
が、そばを食べるでもなく、汁を飲むでもなく、
つけ汁の付いた箸をペロリと舐めた時、
その不信感は払拭されたのだ。
へぇー。油の具合といい、しょっぱ具合といい、
肉のトロけ具合といいネギのしゃきしゃき感といい、
しょっぱ具合と.......あっ言ったよね...。
とにかくデリーシャス。
魚介系の香りが豚骨系の臭いを上手く手に取って
エスコートしているのだ。パチパチ。
店に入る前はそれほど腹も減っていなかったのだが、この汁を
味わってからはペコリーナエンジンが急作動。
そしてそばをつけ汁に投入。そばはつけ麺にはめずらしく
やや細めのストレート麺。これがよく汁にからんでくれるね。
ウマイなぁ。
麺は冷盛。熱盛もできるのかなぁ。その辺は不明。
食べ終わるまでは久しぶりに無我夢中で食らってしまった。
そう、食べたんじゃないの、食らったの。
んで、シメはスープ割。昔は出来なかったそうな。
スープで割るとちょいしょっぱスープもまろやかになり、
肉の欠片と一緒に食べながら飲める。これもいいねぇ。
いやぁ満足満足。
暖簾をくぐり空を見上げると、今日はやっぱり青い空だった。
ごちそうさまっ。
つけ豚玉そば