mahi-mahiのめんらー斬り

2008/02/14(木)00:07

勢得(千歳船橋)

豚骨系(8)

かつて町屋でつけめんの名店と言われ、ファンに惜しまれつつ閉店した幻の店が 昨年12月、世田谷通り沿いに復活オープンした。 世田谷通りと言えば「らーめん陸」など最近特にハイレベルのらーめん屋が軒を連ねるチャレンジ街道だ。 駅でいえば小田急線「千歳船橋」か田園都市線「桜新町」が一番近いけど、歩くと どちらからも結構遠い。東京農大や馬事公苑から近くのこの店は私にとっては 家から徒歩10分以内の好立地。 地元の人向けに言うと馬事公苑サミットの斜向い、大吉の隣って言えばわかるよね。 オープン初日から40人~50人の行列を横目にいつか食べたいと思っていた店だった。 注文したのは「つけめん」。 券売機には「あつもりは、スープの旨味を損なうためやってません」みたいなラベルが。 待っている間、徐にMyiPodタッチで時間を潰そうとするとなんとここの店内には 無線LANが入るらしい。「らーめん陸」でもそうだったが 最近ネットのできる(できちゃう?)店が多いので待ち時間に店情報をチェックするにはもってこいだ。 店はL字型のカウンターに12人程の席。土日は今でも10人くらい並ぶが 平日の今日はすぐに入れた。営業時間はなんと11時から15時。 どんだけ仕込みに時間かけているのか、いかほど休みなのかは不明。 待つ事約5~6分。たいてい人気店って注文してから10分以上は待たされるので ちょっと拍子抜け。「お待たせいたしました」と丁寧な口調で店主からめんを 差し出される。一目見てまずびっくりしたのは麺が太い。噂では聞いていたが 実際目の当たりにすると「おっ」て感じ。ちょっと細めのうどんってとこだね。 続いてスープの登場。レンゲは常備されていないのでまずはそのまま器からすする。 見た目はとろける肉がゴロっとしててちょっと油っぽく「ガツン」系の味を 思わせたが、全然違った。 トロトロと肉の旨味がしっかりとスープに溶け込んでいてそれを魚介の風味が さわやかに包み込む。 それはまさに "テンポ良く意気の合った餅つき" のようだ。 しばらくそのうまさに没頭しながらひたすら麺を食らう。いやぁ絶品! 上品とまでは言わないが、いい意味で男臭さの抜けた味だ。 若僧のがっつり味というよりは大人の深みのある味。 ボリュームや臭さでインパクトをつけるのではなくちゃんと時間かけてやる事 やってますよって味だ。 正直、直に肉を食べるよりも肉の入ったスープに麺をつけて食べる方がうまいと思った。 ほぼ満席の店内だったが誰一人スープ割を頼まないのでてっきり出来ないと 思ったが、注文するとあっさり出てきた。しかもスープのデフォルトは輪切りの長ねぎ なのにスープ割りの時はササッと白髪葱を足してくれるニクイ演出ぶりだ。やるじゃーん。 そのさり気ない仕草と器を出す時にしっかりと目を見る店主の誠意ある印象。いいなぁ。 白髪葱のおかげで少しさわやかな味に。 繊細かつ大胆でハイレベルのスープ。しばらくこの店にハマってみるか...。 いや、是非ハマらせてくださいっ。 つけめん ごちそうさまっ!

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る