ひみつの裏庭

はづき：「はい。きょうから始まりました『ももこの日本文化研究教育委員会』学
　　　　　級委員長の藤原はづきです。
　　　　　この番組は、クイズを通して、日本文化について楽しくわかりやすく
　　　　　学んでいこうという番組です」
おんぷ：「っていうかまんまアレのパク…」

（シュッ）

おんぷ：「おうっ！」
はづき：「はいそこ！私語しないで！」
ハナ　：「おお、見事なチョーク投げ」
あいこ：「でもはづきちゃん委員長やろ？しかも黒板違うてホワイトボード…」
（シュッ）
どれみ：「あいたっ！！」
はづき：「あ、ごめん、どれみちゃん」
どれみ：「やっぱあたしは世界一不幸な美少女だぁ～」

はづき：「…は…はい、それでは先生をお呼びしますね…
　　　　　ももこ先生！」

ももこ：「…やあ」

あいこ：「ぶっ…あのはにわの着ぐるみなんや？」
おんぷ：「他の番組も混じってるわね」
はづき：「起立！…礼！
　　　　　…着席！」

ももこ：「Good morning everyone！！
　　　　　あたしがteacherのMomoko Asukaよ」

あいこ：「日本文化やのにばりばり英語やし」

ももこ：「はいそこ！（しゅっ）」
はづき：「きゃっ」
ももこ：「…あれ？あ、ごめん」
あいこ：「いや…暴投にもほどがあるやろ」

はづき：「いたた…それじゃ出席とります…

　　　　　真顔でボケる赤い彗星　　　　春風どれみ
　　　　　お笑い一筋300年　　　　　 　妹尾あいこ
　　　　　クールにツッコむCherry bomb 瀬川おんぷ
　　　　　回避不能の天然素材　　　　　ハナちゃん

　　　　　そしてツッコむ振りしてボケている　わたし藤原はづき
　　　　　以上五人が第一回の生徒となります」

ももこ：「うむ、大儀であった。近うよれ、下がって良いぞ」
はづき：「は…はい？？
　　　　　…ではさっそく一回目の授業いきます。
　　　　　
　　　　　一回目はことわざの授業です」

おんぷ：「まあ、基本よね」
どれみ：「そだね」

はづき：「今日のことわざは『馬の耳に念仏』」


どれみ：「！（バジトフ～ンの仲間だ！！）」
ももこ：「！（バジトフ～ンの仲間だ！！）」


はづき：「はい、どれみちゃん。意味は？」

どれみ：「え？あたし？…えーっと…
　　　　　
　　　　　…フランスの…お豆腐サラダの一種…で、豆腐の代わりに念仏を…」

あいこ：「…どれみちゃん、念仏サラダにしてどないすんねん」
おんぷ：「食べられないわよ」
ハナ　：「っていうか念仏ってなに？」

はづき：「…は…はい、違います。
　　　　　あ、それとハナちゃん。念仏というのは、仏さまを拝んでお祈りすることよ。
　　　　　それでは次…あいちゃん」

あいこ：「馬耳東風とよく似た意味で…」

ももこ：（やっぱしバジトフ～ンと関係あるんだ…それじゃ…）
どれみ：（…おっかしいなぁ～んじゃ豆腐じゃなくって…ねん…粘っこい…あ）
　　　　　
　　　　　フランスの納豆サラダだ！！」

ももこ：（そうよ！Great!!どれみちゃんさすが）

おんぷ：「フランスに納豆ってあったっけ」
あいこ：「いや、あったとしてもサラダにはせんやろ…
　　　　　…っていうか答えは『人の意見や批判を受け流して聞かないこと』です」

ももこ：（…あれ？）

はづき：「はい、あいちゃん正解。そう、だいたい馬耳東風と同じで、
　　　　　馬に向かって、お坊さんが説教しても馬は理解できずに聞き流して
　　　　　しまう、ということから生まれたことわざですね」

おんぷ：「似たのに、『豚に真珠』『猫に小判』『暖簾に腕押し』『糠に釘』って
　　　　　いうのもありますよね」
はづき：「そう、おんぷちゃんの言うとおり、これらはだいたい似た言葉よね」

ももこ：（ぶたにしんじゅ、ねこにこばん、のれんにうでおし、ぬかにくぎ…？what?）
どれみ：（豚肉のステーキに真珠を乗せても食べられない…ってかステーキ食べたい）
ハナ　：「ねこ…にこばん？にこばんってなに？ねえ、ももちゃん先生、教えて」

ももこ：「ふぇ！？あたし？」
ハナ　：「うん」
ももこ：「あ、あのね、『にこばん』っていうのはね…」

はづき：「え？あの…」

ももこ：（にこばん…二個よね、やっぱり…それじゃ「ばん」って？）

あいこ：「もしもーし…ももちゃん先生ー？」

ももこ：（ばん…）

ハナ　：「わかんない？」

ももこ：（ばん…版…
　　　　　あ、そっか！わかった！）
　　　　　「あのね、ねこの写真集があって…
　　　　　　で、もともとは一個のねこだったのが、新しくなって二個に増量セール…」


おんぷ：「あ…え？ねこ二個？二匹じゃなくて？」
あいこ：「あかん、わけわからん」
はづき：「ねこの増量セール？
　　　　　…なんかにゃーにゃー楽しそうね」
ハナ　：「そーなんだー」
どれみ：「へー…」

あいこ：「ってハナちゃんはともかく、なんでどれみちゃんまで納得してんねん！
　　　　　はづきちゃんも妄想しとらんと」
どれみ：「え？ちがうの？」
はづき：「あ、ごめんなさい…」
おんぷ：「っていうかももちゃん先生って…」

ももこ：「Dokiっ！」
あいこ：「なんでローマ字で驚くねん」
ハナ　：「でも小さい『っ』はひらがなだよ？」
どれみ：「それはね、おとなの事情っていうんだよ、ハナちゃん」
ハナ　：「そーなんだー」
おんぷ：「違うと思う」

ももこ：「…はい、本日の授業は終了、気を付け礼さよーならー」

あいこ：「あ、逃げた」

どれみ：（それにしても「ぬか肉」ってどんなお肉なのかなぁ？
　　　　　神戸牛？それとも松坂牛？もしかしてそれ以上の幻の何か？ああああ）
おんぷ：「どれみちゃん、なんかよくわからないけどよだれ出てるわよ」

はづき：「…ともあれ、どれみちゃんとハナちゃんはよく復習しといてね」

ど・ハ：「はぁ～い」