カテゴリ:小さなバスケット
どれみ:「で、ハナちゃんのないしょのお話って?」 ハナ :「ん~…」 はづき:「?」 ハナ :「えへへ」 ももこ:「どうしたの?」 ハナ :「特にないよ」 一同 :「だぁ~っ」 ハナ :「ありゃ」 どれみ:「ありゃってハナちゃん」 ハナ :「だ~ってハナちゃんないしょのお話なんてないも~ん」 おんぷ:「ほんとに?」 ハナ :「うん」 どれみ:「…じゃあどうすんのさぁ」 ハナ :「どうしよー、あはは… あ、そだ」 あいこ:「どしたん?何かあるん?」 はづき:「りずむちゃんのお話?」 ハナ :「ちがうよ、あのね。 大したことじゃないんだけどね」 おんぷ:「ってハナちゃんが言ったときは…」 ハナ :「ハナちゃん、魔法使うとこ見られちゃった」 一同 :「えええっ!?」 ハナ :「ってゆーか、見せた」 一同 :「えええええっ!!?」 どれみ:「ちょ…ちょっとハナちゃんそれシャレになんないじゃん!」 ハナ :「大丈夫だって。相手犬さんだもん」 あいこ:「なんや…びっくりささんといてぇやー…」 ハナ :「えへへ、ごめんね」 ももこ:「で、どんな犬なの?」 ハナ :「プリンっていう犬さん覚えてる?」 どれみ:「プリン?」 おんぷ:「さぁ?」 ハナ :「ハナちゃんがちっさい時、いっしょに遊んだんだけどね」 はづき:「飼い犬?」 ハナ :「うん。 こないだ久しぶりに町であったんだ」 ももこ:「へぇ」 ハナ :「一目で分かった」 はづき:「さすがね」 ハナ :「えへへ…でね、プリンもハナちゃんのことすぐにわかったんだよ」 どれみ:「ふーん」 おんぷ:「あれ?」 どれみ:「おんぷちゃん、どしたの?」 おんぷ:「プリンって小さいハナちゃんの時に会ったのよね?」 どれみ:「あ、そっか。 じゃあなんでハナちゃんがハナちゃんだってわかったんだろ?」 ももこ:「たぶんにおいじゃない?」 はづき:「ああ」 どれみ:「そっか」 ハナ :「うん、プリンもそう言ってた」 あいこ:「ハナちゃん、動物の言葉わかるんやな」 ハナ :「もっちろん。 でね、プリンの飼い主のおねえさんともおともだちになったんだ」 どれみ:「迷惑かけなかった?」 ハナ :「だぁーいじょーぶ。 で、そのおねえさんがちょっと具合悪いときに、 ハナちゃん、プリンのお散歩とかもさせたんだよ」 おんぷ:「えらいわね」 ハナ :「えへへ。 で、そのときにプリンとお空を飛んだり」 どれみ:「なっ!?」 あいこ:「…そりゃまたえっらいことやったな」 ハナ :「えらいでしょー」 あいこ:「いや、そのえらいとちゃうちゃう」 どれみ:「ハナちゃん」 ハナ :「ん?」 どれみ:「そんなことに魔法使っちゃダメ」 ハナ :「え?なんで?」 どれみ:「なんでって…」 ハナ :「…だって、プリンがお空飛んでみたいって言ったんだもん」 どれみ:「え?」 ハナ :「ハナちゃん、お散歩しながらプリンといろいろお話したの」 どれみ:「うん」 ハナ :「ハナちゃんが魔女界の女王様になりたいってこととか」 あいこ:「…ま、犬やしえっか」 ハナ :「しょうらいの夢とかね。 で、プリンに聞いたの。 そしたら、一回じゆうにお空を飛んでみたいって」 どれみ:「空を…」 ハナ :「…いっつも、首輪とロープで縛られてるからって… プリンが言ったから…だから」 どれみ:「そうだったんだ… プリン喜んでた?」 ハナ :「うんっ、めっちゃ喜んでた」 はづき:「それはよかったわね」 おんぷ:「でも、あんまり無茶しないでね」 ももこ:「だれかに見破られたら魔女ガエルになっちゃうから」 ハナ :「うん、わかった。 …これからは週一回ぐらいにしとく」 一同 :「えっ!?」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jul 10, 2006 11:14:27 PM
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