テーマ:TVマイブーム(650)
カテゴリ:不機嫌なジーン
『グッジョブ』は、満足できる快作だった。(*~~*)
やっぱり、大森美香ちゃんは、 ドラマ全体の構成力で勝負するというよりも、 ディテールの細やかさで攻めるタイプ。 だから、長い作品より、 短いもののほうが、数段冴えますね。 ‥とはいえ、 全5話は短すぎるよっっ!!!(T_T) せめて倍、 2週間で10話くらいやってほしかった! 課長、とっとと退職しすぎだし! 課長が退職するまでもう5話ぐらいあれば、 上ちゃんの寂しさを、もうちょっと共有できたのにナ。 でも、ま、 こんなふうにサラッと終わっちゃう感じが大森ドラマかな‥。 ◇ 『グッジョブ』はすごく「前向き」なドラマだったけど、 それは“夢”や“希望”に満ちているってことじゃない。 むしろ、 その種の“夢”や“希望”は、 このドラマにはまったく出てこない。 「何かを成し遂げたい」とか、 「好きな人と結ばれたい」とか、 登場人物のだれひとり、そういうことを語らない。 言ってみりゃ“夢も希望もないドラマ”。 たんに、 「人間関係を円滑に」とか、 「コミュニケーションで良い仕事を」とか、 そんな、従来の感覚からしたら、 とても地味でつまらないことを問題にしただけのドラマなんだけど、 そんな日常の何気ないことでも、 その機微をキラキラと魅力的に描けるのが、 大森脚本の特長。 いまから思えば、 『ニコニコ日記』や『風のハルカ』も、 そういう系統の作品だったんですよね。 NHKは、 そういう大森脚本の特質をとてもよく分かったうえで、 今回のドラマを作ってるなあと思います。 この作品は、今まで以上に、 大森脚本にふさわしい、ピッタリの素材でした。 今回は、 ドラマ自体に対する評価としては、 (短かかったこともあって)「佳作」ぐらいかもしれないけど、 企画そのものに対する評価としては、 もう、100点満点でいいです。(~o~) ☆ ☆ ところで、 大森ドラマで満足したついでに、 ひさびさに、『ニコニコ』だの『ジーン』だのを、 ネット上で検索して遊んでたんですけど、 そんな中、新たな発見をしてしまいました。 ![]() ![]() あの『不機嫌なジーン』の例の最終回で、 トラウマを残してしまった人たちが、 自分たちで「その後のジーン」を書き続けていたんですね‥。 今になって、はじめてそのことを知りました。 様々な「その後のジーン」がネット上にあるみたいですけど、 その分量たるや、すごい膨大で、 すでに本編をはるかに越えてると思います。 あれから2年以上もたつのに、 トラウマの力って、すごい‥。(~~;; そういえば、わたしもあのころ、 いつしか仁子ちゃんと教授の結ばれる可能性はありやなしや‥と、 必死で考えたりしていたわけです。 ‥というわけで、 幾つか「その後のジーン」をチラチラと覗き見してたんですが、 そのなかのひとつに、 『のだめカンタービレ』を『ジーン』にシンクロさせてたものがありました。 これは、ちょっと嬉しかった。 わたしも、同じような感じをもってたから。 のだめは、福岡出身なんですが、 ドラマの中に、千秋くんが彼女の故郷を訪ねて、 そこで有明海に出くわす、というシーンがあります。 あのシーンを見たとき、 わたしも、『のだめカンタービレ』が、 月9の過去の系譜をちゃんと意識していて、 『不機嫌なジーン』の風景と地続きになってるなぁ、と感じました。 じっさい、あのときは、 千秋くんが堤防の上で神宮寺教授に遭遇したりしても、 何の違和感もないほどのデジャヴを感じさせた。(*~~*) だから、 『ジーン』と『のだめ』をシンクロさせたくなる感覚が、 わたしにも何となく分かるんです。 ドラマ製作者側の人たちも、 こういう視聴者のマニアックな感覚に、どんどん反応してほしいですッッ。(*~~*) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.04.01 01:58:19
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