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まいかのあーだこーだ

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2020.05.20
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あらためて見直してみると、
みくりは最初から津崎のことが好きなんだな、ということが分かる。

津崎のほうは、
つとめてドライに考えようとしてますけどね。



初見のときは、
「契約結婚なんてドラマの中のお話でしょ」と思ったけど、
いまになって考えてみると、
意外に「アリ」かもしれないなあ、という気がしてます。

通常は、
結婚するにせよ、同棲するにせよ、
お互いの「気持ち」を確認しないと始められないものだけど、

労働契約というものを介在させることで、
面倒な「気持ち」の確認作業を後回し・先送りにしたまま、
とりあえず同棲生活を始められるのですよね。

おそらく知的な人であればあるほど、
「気持ち」という不確かなものに怖気づいてしまって、
それを確認することの困難さを途方もなく感じるのです。

だから、
まずは労働契約のもとに同棲生活を始めてしまう。

それでうまくいかなければ、
後腐れなく契約を解消すればいいのだし、
うまくいったら、
タイミングを計りながら、徐々に気持ちを確認していけばいい。



じつは「逃げ恥」の場合もそうですけど、
いちばん難しいのは、気持ちを確認し合った後なのですよね。

やはり「気持ち」というのは、
どんどん変わってしまうものだし、
愛情は、そもそも等価で交換できるようなものではない。

それを等価で交換しようとすればするほど、
なんだか自分だけ搾取されているような感覚に陥ると思う。
それはけっして数値化できないからです。

むしろ、愛情は贈与だと考えたほうがいい。

そうしてみると、
いつまでも契約を介在させたまま、
そのワンクッションを残しておくほうが、
かえって安定的な関係を維持していける気がします。



結婚というのは、
古来から、一種の契約ではあったはずだけど、
けっして対等な契約とはいえませんでした。

とりわけ家どうしの結婚では、
本人の意思がないがしろにされていたし、
そこでは女性が物品のように交換されていた。
つまり、人権無視の不当契約だったのです。

おそらく「逃げ恥」が描いているのは、
結婚という契約をいかにして対等なものにしていくか、
という一つの試みなのですね。





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最終更新日  2020.05.20 16:02:28


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