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まいかのあーだこーだ

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2020.07.24
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プレバト俳句。
夏の炎帝戦はじまりました。
今回も「異議あり!!」ってほどのことじゃないけど、
ごく私的な感想。



いちばん出来がいいと思ったのは、皆藤愛子かな。

健診結果 封切る刃先 日の盛り

「刃先」の冷たくて硬質で微細な緊張感と、
「日の盛り」の大きな生命力の対比が、おみごとです。







個人的に好きだったのが、
3位の予選落ちでしたが、松岡充の句です。

夏暁や 封蝋も今固まりぬ

たぶん、わたしは、
音の無い世界が好きなのです…(笑)。

夜通し手紙を書くことだけに没頭して、
明け方になって封蝋が固まるのを見ているのですが、
そこまでの長い時間、いっさい音がしてない感じ。
無音の時間、沈黙した時間の描写です。

精神的なことに集中しているわけですけど、
その「音の無い時間」にこそ詩情があるなあと感じます。
夏よりも、むしろ秋っぽい場面ではあるけど。

以前のフルポン村上の句に、
サイフォンに潰れる炎 花の雨
というのがあって、好きな作品なのですが、
これも、やはり物思いに耽っていて、
雨の音は意識から消えているように感じます。

フジモンの俳句なんかだと、
いつも明るくて賑やかな音がしていて、
それはそれで愉快なのだけど、
わたし自身は、
音のしない沈黙の句が好みなんだな、と、
あらためて気づきました。



さて、
この松岡充の俳句の添削についてですが、
永世名人と夏井先生の意見は一致していました。

夏暁や 封蝋も今固まりぬ
 ↓
夏暁や 封蝋のいま固まりぬ

「も」という助詞を、
「の」に直したほうがよい、とのことです。

たしかに、このほうが、
「いま」という瞬間の光景に焦点が絞られて、
視覚的に明瞭になる気がします。

夏井先生によれば、
「も」を使うのは「言い過ぎ」だそうです。
要するに、いろんな含みがありすぎるのでしょうね。



でも、わたしとしては、
松岡が「も」を使いたかった気持ちも分かります。
むしろ、そこにこそキモがあったのだろうなと思う。

つまり、
手紙に込めた自分の思いとか、
長い時間をかけて選び取った言葉が、
封蝋と一緒に、いままさに固まっていった…
ってことですよね。

想いも、言葉も、
そこまでに費やした長い夜の時間も、
すべて封蝋とともに固定されていく。
その全体を味わえるように意図してたと思う。



…まあ、俳句では、
より率直・直截な描写のほうが良しとされますから、
むやみに感情やら何やらを込めすぎるのは、
あまり好まれないのかもしれませんし、
そこが「言い過ぎ」といわれる部分かもしれません。

「固まる」という動詞に、
あまりに比喩的な意味を込めすぎたことが敗因なのでしょうね。
そこらへんが判断の難しいところ。

もしかしたら、
夏暁や いま封蝋の固まりぬ
とやったほうが、
「いま固まっちゃった~!」ってライブ感が出たかも。







もう一句。
Aブロックの1位になった千原ジュニア。

亡き猫に 病院からの夏見舞

これは1位になるだけのことはあって、
描写も明瞭だし、詩情にも優れてます。

でも、
なんだか「病院」というと、
わたしは大きな総合病院をイメージしちゃいます…(笑)。

「獣医が寄こした」じゃダメなのかなあ?

まあ、
「動物病院」とか「犬猫病院」という言葉があるんだから、
これでまったく問題ないのでしょうけど、
わたしとしては、
町の獣医師さん、というより、
無機質な医療機関みたいなものを思い浮かべてしまうのです。






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最終更新日  2021.12.18 11:07:45
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