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カテゴリ:「鬼滅の刃」を考える。
アニメ版『鬼滅の刃』には、
禰豆子役の「鬼頭明里」とか、 美術担当の「鬼頭裕子」とか、 なにやら不穏な名前のスタッフが参加しており、 さらに作画監督には、 「鬼澤佳代」が「遠藤花織」と対峙しています。 ◇ そういえば、 主題歌を歌ってるLiSAには八重歯がありますが、 わたしには、あれが「禰豆子の牙きば」に見えてきます。 歌っていないときに、 竹を噛んだまま眠ってても不思議じゃない気がする。 そんなLiSAが鬼滅の主題歌「紅蓮華ぐれんげ」を作詞したのは、 まだアニメの放送前、原作も連載途中だったのですが、 見事なくらい物語の世界観にぴったりハマっています。 アニメの主題歌は、 通常なら原作者が作詞することが多く、 歌手自身が作詞をするのは稀だと思いますが、 なぜLiSAは「紅蓮華」を作詞できたのでしょうか? ◇ LiSAの地元は、 岐阜県の関市ですが ここは、もともと「刃物の町」として有名なところです。 や、刃? きっと、 鋼鐵塚はがねづかさんみたいな鍛冶職人が大勢いる町なのですよね。 山から売りにきた炭を買い、鍛冶屋が里で炉を燃やす。 きっと、そんな町なのだろうと思います。 そして、 LiSAの実家は山奥にあるらしいのですが、 彼女のブログを見たら、 それはなんと築130年(!)のポツンと一軒家で、 里のコンビニまで歩いて30分もかかるところ。 お祖母ちゃんの野菜畑は、ときどき何者かに荒らされるそうです…。 もしかして、実家は炭焼き? つか、竈門家かまどけ? 鬼が出る? LiSAの口に牙が生えたのは、 岐阜の山奥で鬼の血を浴びたからでしょうか? ◇ 実際は、 鬼じゃなくて、 猿が出て、畑を荒らすのだそうです。 ちなみに、 LiSAの本名は「織部里沙おりべりさ」なので、 竈門家じゃなくて、織部家です。 そうそう。 岐阜で「織部」といったら、 古田織部ふるたおりべが創始した織部焼ですよね! 織部焼の発祥地は、 岐阜とはいっても、 関市じゃなくて土岐市なのですが、 そこには窯元がたくさんあるはずなので、 やはり周辺の山々には炭焼の職人がいたはずです! まあ、織部家の稼業は、 たぶん炭焼きではないのでしょうけれど、 もともと古田織部の名が、 古来の織染部署である「織部司おりべのつかさ」に由来しますので、 そこから考えると、 なにか別の由緒がありそうな苗字にも思えてきます。 ◇ 岐阜県の関市は、 現在はハサミや包丁などの刃物の名産地ですが、 かつては「美濃伝みのでん」という刀鍛冶の流派がありました。 初代の村正むらまさも、ここで学んだといわれています。 彼は、そこから伊勢に移って「千子派せんごは」を生み出し、 その弟子たちは数代にわたって「村正」の名刀を作りました。 村正の刀は、凄まじい斬れ味だったらしく、 とくに徳川などの三河武士に愛用されたそうです。 岐阜には関ヶ原もありますが、きっとそこでも使われたでしょう。 奈良県の天石立あまのいわたて神社には、 柳生宗厳やぎゅうむねよしが天狗との修行中に一刀両断にしたという、 その名も「一刀石」と呼ばれる巨岩があって、 いまや鬼滅ファンの聖地になっているのですが、 この柳生一族も、徳川方として関ヶ原に加わっていましたし、 やはり村正の刀を使っていたのかもしれません。 栃木県足利市には「弁慶の割石」ってのもありますが、 こちらは武蔵坊弁慶が岩の上に仁王立ちになり、 錫杖しゃくじょうで突き割ったものだそうです。 そして、 岐阜県の鬼岩公園や、長野県の坂田山でも、 まっぷたつに割れた巨岩が見つかったらしく、 それぞれ「蓮華岩」「龍の割岩」と呼ばれていたそうです。 これこそ日輪刀で炭治郎が切った岩なのでは? ※岩に浸み入った雨水が凍って膨張したとかじゃなくて。 鋼鐵塚さんの作による日輪刀は Amazon でも売っています。 これさえあれば、岩でも切れるにちがいありません。 お値段は6000円くらいです。 ![]() ![]()
最終更新日
2020.12.13 10:09:30
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