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まいかのあーだこーだ

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2020.12.23
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冬吾が、笛子のもとから逃げてきました。

まあ、
笛子から逃げるのはいいとしても、
八州治や八重やマリのところではなく、
わざわざ、よりによって岡崎まで来るというのは、
やっぱり桜子に「何かを期待して」のことなのでしょうか?

それとも(太宰治もそうかもしれないけど)、
たんに「女のところを渡り歩く」という彼の習性なのでしょうか?



いまさら言うのは何だけど、
そもそも冬吾がどうして笛子を妻にしたのか、
そのこと自体が不可解なんですよね。
ほんとに彼女を愛したんでしょうか?

恋愛と結婚というのは別物だし、
笛子のような堅い女を妻にするのは、
ある種の合理的な判断だったかもしれないけど、
ややもすると、
ただ打算的に利用しあってるだけの夫婦にも見える。

あらためて結婚にいたった経緯を思い起こしてみると、
冬吾がすすんで笛子を愛したとは言い難くて、
どちらかといえば、
笛子の想いをやむなく受け入れた、というのに近い。

そして、それと同じことは、
じつは桜子と達彦の関係にも言えるのですよね。

桜子はすすんで達彦を愛したのではなく、
どちらかといえば、
達彦の想いを受け入れた、というほうが正しい。



恋愛と結婚は別物ではあるけれど、
あくまで「恋愛としての純粋さ」という意味でいえば、

やっぱり桜子と冬吾との恋愛が、
もっとも純粋で、
もっとも嘘のない恋愛だったように見えます。

たしかに世間的に見れば不純な不倫行為だけど、
それだけに、
なんらの打算もありえなかったわけですから、
あれこそが、ほんとうに捨て身の恋愛だったように見える。

実際、太宰治の場合も、
「女にだらしない」と言えばそうだけど、
心中するくらいに捨て身だったという点でいえば、
打算のない純粋な恋愛だった …とはいえる。



達彦は戦地から帰ってきました。

桜子は、冬吾にそのことを告げました。
すると、冬吾は「えがったな」と笑って、
まもなく桜子のもとを去っていきました。

これにて二人の恋は終わり。
一件落着。
とも見えるのですが、

…じつはそうとも言いきれない。

わたしの14年前の記憶も曖昧で、
ネタバレしようにも出来ないのですが、
桜子と冬吾の精神的な繋がりを感じさせるエピソードは、
このあとに、まだ残っているはずです。





それはそうと、

ヒロさんのマルセイユ=ブラザートムの喫茶店で、
またバッハの「ゴルトベルク」のレコードをかけていました。

戦前のシーンでは、
チェンバロ演奏のように聞こえましたけど、
今回は、どう考えてもピアノのように聞こえます。

しかし、昭和21年ですから、
まだグレン・グールドのレコードは世に出ていない。
グールドがデビューするのはおよそ10年後だし、
そもそも彼の最初の録音はもっとテンポが速い。

ためしに楽曲検索をかけてみましたけど、
やるたびに違う演奏家の名前が出てきて、
結局だれの演奏なのか分かりませんでした。




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最終更新日  2020.12.23 14:01:35


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