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まいかのあーだこーだ

2021.07.28
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カテゴリ:スポーツ批評
ソフトボールは、
ようやく3大会ぶりにオリンピック競技となりました。
いまや日本人にとっては女子種目の花です。

しかし、次回のパリ五輪では、
ふたたび野球とともに正式種目からは外れます。
その最大の理由は「球場建設」の問題だと思われます。



巨大な都市開発をともなうオリンピックでは、
さまざまな競技施設がつくられます。

それらは「レガシー」として残されるのですが、
オリンピック後に使い道のない施設は、
維持費がかさむだけの「負のレガシー」になってしまう。

もともと野球やソフトボールは、
おもに環太平洋地域で普及したスポーツ文化です。

しかし、
そうした文化のないヨーロッパなどで野球場を建設しても、
五輪後に「負のレガシー」になるのは目に見えている。

だから、大会種目から除外されがちなのです。



ここで考えるべきなのは、
オリンピックの開催方式そのものの問題です。

じつのところ、
現在のような「一国開催 / 一都市開催」の方式ではなく、
世界中に競技会場を分散する方式を採れば、
ソフトボールのような種目でも排除する必要はないからです。

つまり、考えるべきは、
個々の競技の性質上の問題ではなく、
オリンピックそれ自体の問題だと言ったほうがいい。

近代オリンピックは、
古代ギリシャの「オリンピアに集う」という格式に則って、
一都市開催の方式を採ってきました。

しかし、
これが20世紀の悪しきナショナリズムを助長し、
巨大開発にともなう巨大利権などの弊害をもたらしました。

そして、これが競技種目の制約にも繋がっています。

今後のオリンピックは、
地域開催(もしくは多国間開催)の方式へと移行すべきです。



すでにTOKYO2020でも、
東京に一極集中させることの限界が露呈し、
北海道や東北をふくむ分散開催を余儀なくされています。

次回のパリ五輪でも、
「アジェンダ2020」にもとづいて、
タヒチなどを含む競技会場の分散が予定されています。

交通網や情報ネットワークの発達した現代では、
都市や国家をまたぐ開催地の分散が十分に可能です。

そもそも、
すべての施設をひとつの都市に揃える必要はないのだし、
スポーツ文化の多様化した時代に、そんなことは不可能とも言える。

サッカーのW杯では、
すでに日韓共同開催という例もあります。

今回のTOKYO2020でも、
じつは日・英・加などの遠距離分散開催や、
東京・パリでの共同開催などの案が挙がっていました。



開発や自然破壊が分散するのでは本末転倒ですが、
各都市の既存の施設を使って分担するのなら、
あらたな開発を伴わないコンパクトな大会が実現できます。

山のある場所で山の競技をし、
川のある場所で川の競技をし、
海のある場所で海の競技をすればいい。

涼しい場所で屋外の競技をし、
水の豊富な場所で水や氷の競技をし、
球場のある場所で野球やソフトボールをすればいい。

野球とソフトボールにかんしては、
たんにWBCやWBSCをオリンピックへ統合するだけのことでしょう。


そうすれば、
競技の大小やスポーツ文化の有無にかかわらず、
さまざまな競技を満遍なく取り入れることが出来ます。

さらに交通網さえ整備すれば、
中東やアフリカや東南アジアでの開催にも道が開けます。

都市開発や国威発揚にばかり執着する現状のオリンピックは、
時代に見合ったスポーツ文化の発展をかえって阻害しています。






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最終更新日  2021.08.01 21:00:38


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