カテゴリ:プレバト俳句を添削ごと査定?!
めずらしく「NHK俳句」を見ました。
今回の講師は、櫂未知子。 最後の「俳句ドリル」のコーナーが参考になったので、 忘れないうちにメモしておきます。 ◇ いとうまいこの句。 放課後に響くオルガン 初秋かな 放課後にオルガン響く初秋かな(添削後) 添削理由は… 最後の「かな」が重たい切れ字なので、 中七で切るのは避けたほうがよい …とのこと。 一般に、 ・「や」と「かな」の併用は避けるべき。 ・「や」と「けり」の併用は避けるべき。 などと言われるのですが、 それと同じような理由ではないかと思います。 つまり、感動の焦点が分散するので、 一句のなかで2度の詠嘆は避けるべきってことですね。 ◇ 櫻井紗季の句。 あざやかな幟旗のぼりばた揺る 初秋かな あざやかな幟の揺るる初秋かな(添削後) これも同じ添削理由です。 中七を「揺る」の終止形で切るのではなく、 「揺るる」の連体形で繋いだほうがいい、と。 ちなみに「揺る」は下二段活用なので、 連体形は「揺るる」になります。 ◇ 番組マネージャーの句。 窓枠に埃溜まるる初秋かな 窓枠に埃溜まれる初秋かな(添削後) これは、たんに誤用を改めた添削です。 「溜まる」は四段活用なので、 連体形は「溜まるる」ではなく「溜まる」だそうです。 古語の場合は紛らわしい。 添削では、 助動詞「り」の連体形を用いて7音に処理していますが、 文法的には、 窓枠に埃の溜まる初秋かな でも正解だろうと思います。 ◇ …そういえば、大昔、 動詞が「四段」なのか、 それとも「上二段/下二段」なのかを見分けるには、 未然形の「~ず」の形にすればいいと覚えた気がする。 未然形:切らず → 四段活用 → 連体形:切る時 未然形:懲りず → 上二段活用 → 連体形:凝るる時 未然形:入れず → 下二段活用 → 連体形:入るる時 (Wikipediaより) ですね。 ちなみにNHKプラスは8/29まで配信してるようです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.08.27 16:49:36
[プレバト俳句を添削ごと査定?!] カテゴリの最新記事
|
|