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まいかのあーだこーだ

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2021.09.18
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カテゴリ:ドラマレビュー!
近年は「年上女の恋」を描いたドラマが多い。

古くは、
大森美香の初期作「きみはペット」とか?!
あのときは、
小雪が28才で、松潤が20才という設定でした。

最近では、
さらに女子の高齢化と男子の若年化びっくりが進んでいて、
「逃げ恥」の石田ゆり子や、
「恋する母たち」の吉田羊や、
「あな番」の原田知世などは、
アラサーもアラフォーも超えて…、もはやアラフィフ!

日本もだいぶフランス化してきましたね。さくら食パンコーヒー

一方、
「はじこい」の深キョンや「中学聖日記」の有村架純は、
ピチピチの男子高校生をお相手にしています!

それからフジテレビの「推しの王子様」は、
比嘉愛未が36才で、渡邊圭祐が23才という設定です。

そういえば、
テレ東の「ラブコメの掟」も年上女と年下男子の恋でしたね。
これはタイトルのとおり、
ラブコメのお約束設定をパロディにして、
ウブな年上女がイケメンの年下君に翻弄されるお話。

栗山千明の "膝乗せハグ" がちょっとツボだった。ハート



おそらく制作サイドは、
女子目線の視聴者層をターゲットにしてるだろうけど、
なかには綺麗な年上女に憧れて、
男子目線で見てる視聴者だっていることでしょう。



今回の「プロミス・シンデレラ」は、
二階堂ふみが27才、眞栄田郷敦が17才という設定。

同じくTBSの「中学聖日記」のときは、
岡田健史がまだデビューしたばかりだったし、
実際に10代の俳優だったので、
しかも、役柄上も真面目でウブな高校生だったので、
やたらと「禁断の恋バツバツ」みたいな背徳感が際立ちました。

それにくらべて、今回の眞栄田郷敦は、
実年齢がすでに21才だし、
役柄上も、やんちゃなマセガキでありながら、
なんだかんだ「花男」的な良家のおぼっちゃんグッドなので、
さほどの背徳感もなく、気楽に見ることができた。



とはいえ、
最終回は、かなり攻めた内容になっていました。

アラサー女子と高校生の恋にとどまらず、
最後には"結婚"まで匂わせたりして、
これは従来のドラマの良識を破ってる気もする。

ちなみに、
わたしは原作をまったく読んでいませんが、
今回のドラマは、いろいろ腑に落ちないところもあります。

たとえば、
早梅(二階堂ふみ)と壱成(眞栄田郷敦)が結ばれ、
菊乃(松井玲奈)と正弘(井之脇海)も結ばれ、
まひろ(松村沙友理)と洸也(金子ノブアキ)も、
いずれは結ばれるっぽい感じハートなのですが、

他方で、
成吾(岩田剛典)や、
アルバイトのさくら(畑芽育)は報われないのです雫雫
このあたりの納得感が乏しい…。


そもそも早梅は、
なぜ成吾でも正弘でもなく、高校生の壱成を選ぶのですか?

まあ、
「人を好きになるのに理由なんてない」のですけど、
どうも物語としての納得感に欠けるのですね。



貧しい虐待家庭に育った早梅と、
容姿が醜かった明(=のちの菊乃)は、
それぞれに恵まれない境遇を背負っていました。

前者が「家なき子」の安達祐実だとすれば、
後者は「野ブタ。」の堀北真希って感じ。
ある意味では、どちらも似たもの同志なのです。

そんな2人が敵対した原因は、
成吾との潜在的な三角関係でした。
菊乃が早梅に向けた憎悪は、いわば「隣の芝生」みたいな逆恨みムカッ

菊乃は、整形して美人になったんだし、
成吾とも愛人になれたんだからいいじゃん!
と思うけど、

どうやら「愛人」という自らの立場を恨んだらしく、

成吾の想い人である早梅を、
いちど成吾と結びつけてから無理やり破綻させ、
早梅にも自分と同じ「愛人」の哀しみを味わわせてやろうと、
なかなか面倒くさい攻撃を仕掛けていたのでしたショック

成吾と早梅をくっつけようという意味でなら、
それは大女将(三田佳子)の企みにも近いのだけど、
そもそも早梅は、成吾に恋愛感情を抱いていませんでした。



成吾も、正弘も、
父に虐げられていた貧しい早梅のことを救い、
さらに醜かった明(のちの菊乃)のことも救った男性です。

どちらも煮え切らない優柔不断な男ではあるし、
菊乃と愛人関係になったのもマズかったけれど、
基本的には優しい男性のように思える。

正弘のほうは、
いちどは早梅と結婚できたわけだし、
最後は菊乃と結ばれて終わるようなので、
それなりに報われた感じですが、

成吾のほうは、
いっとき菊乃と愛人関係になったのみで、
早梅とはいちども触れ合うことすらなく、
最後はひとり取り残されて終わります雫雫



菊乃は、
せっかくなら最愛の成吾と結ばれりゃいいのに、
なぜ最後に正弘のほうへなびくように終わるのでしょうか?

そして、
なぜ早梅だけが、
成吾も捨てて、正弘も捨てて、
拾いものみたいな金持ち高校生と結ばれて終わるのでしょうか?

結果的に見ると、
2人の女子がそれぞれに別の男性と結ばれ、
なぜだか成吾だけが一人取り残されるという不思議な結末。

タイトルの「プロミス」って、なんの約束だったの?
兄の約束を、弟が代わりに果たすってこと?
兄をないがしろにして?



たしかに早梅は、
真っ直ぐで正義感の強い女性ですけど、
彼女だけが独り勝ちするようなオチにはなかなか共感しにくい。
なんらの「プロミス」も果たされた実感はない。

たまたま金持ち高校生を拾ってラッキー!音符きらきらってだけ…。

見方を変えれば、
幼少期に母親に捨てられた淋しい壱成くんを、
年上の早梅が優しく受け止めた感じでもあるのだけど、

それって、
成吾や正弘が、早梅や菊乃を受け止めた慈悲心にも近いし、

そもそも貧しい家庭に育って、
ろくに家事も出来ないし教養もないバツイチ女が、
2人の男性を捨てたり、
老舗旅館の御曹司を選んだりできる分際なのか?ってのもある。



原作はまだ完結していないらしいけど、

わたしが思うに、
原作のアウトラインだけを脚本家が借用した結果、
いろんなところで整合性が崩れてしまったか、
もしくは、細部の説明不足のために、
かなり納得感の乏しい展開になった気がしてなりません。

原作者としては、
「とりあえずドラマ化してもらっただけでありがたい」
ってな弱い立場かもしれませんが、
本心のところでは、
このような脚色に納得しきれていないのでは?



…それはそうと、

眞栄田郷敦は、
最近の若手には珍しいインパクトの強い顔立ちでした。

このタイミングで亡くなった千葉真一どころか、
かつての三船敏郎みたいな目力の強さ。

渡辺謙とか、阿部寛とか、
そのあたりに連なる"大型俳優"の雰囲気があります。

いっぽうの二階堂ふみは、
ほぼ実年齢と変わらない役どころだったけど、
こんな可愛くてキレイな既婚女なら、
きっと男子高校生でも恋しちゃうでしょうね。



今回のドラマは、
和モダンな旅館を舞台に、
蛇女みたいな松井玲奈が人間関係を掻き回すという、
いわばサスペンスタッチのラブコメだったので、
日テレの「わたどう」とか「高嶺の花」にも通じるところがあった。

上記2作よりは、
まだしもマシな脚本だったかもしれませんが、
なかなか大満足とまではいかないのが正直なところです。













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最終更新日  2021.09.18 10:50:04


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