カテゴリ:ドラマレビュー!
このドラマを見はじめた当初は、
てっきり「恋愛を介在させない共生の可能性を探る物語」 になると予測したのですが… 実際は、 もうすこし高い次元にまで行った感じですね。 ◇ ふたりは「共生しない」という選択をします。 けれど、 それはけっして関係を解消するということではなく、 むしろ共生せずとも繋がりあえるような「絆」をつくる、 ということ。 そこで重要な意味をもったのが、 なんと高橋の「お祖母ちゃんの家」でした。 これは、なかなか予想外の着地点 ◇ たんに共生ということではなく、 自分たちが帰属する「家」というものを共有する。 それさえあれば、たとえ遠距離であっても繋がっていられる。 そういう安心感、一体感。 もちろん、 これだけが唯一無二の結論ではないだろうし、 多くの視聴者にとって意外な結末でもあったのだけど、 かなり広い視野を与えてくれる結論ではあったと思います。 ◇ これって、じつは、 アロマアセクの人だけに特有の問題ではない。 性愛欲求をもった人々でさえ、 恋愛が思うように成就しないまま、 家族もできないままに孤独に陥ることはあるのだし、 あるいは、 加齢によって性愛欲求を失ってしまって、 家族をもたないまま孤独になる人だって沢山いる。 そういう人々が、 いかにして孤独から脱して、 何がしかの「共生」の形をつくっていけばいいのか。 何がしかの「絆」や「帰属」の形をつくっていけばいいのか。 これって、とても普遍的な問題なのだと思います。 ▼ NHK考証チームブログ 第1回 NHK考証チームブログ 第2回 NHK考証チームブログ 第3回 NHK考証チームブログ 第4回 NHK考証チームブログ 第5回 NHK考証チームブログ 第6回 NHK考証チームブログ 第7回 NHK考証チームブログ 第8回 ▽ノベライズの予約はこちら。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.03.28 10:30:05
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