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まいかのあーだこーだ

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2024.12.22
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カテゴリ:NHK朝ドラ
朝ドラ「おむすび」第12週。

登場人物がみんな、
それぞれに仕事での挫折を味わう内容。

先週までの専門学校のパートが、
いまひとつ見どころに欠けたのもあり、
今週はかなり面白く感じました。



社員食堂に勤めた結だけでなく、

野球部のヨン様も、
AI企業の陽太くんも、
床屋経営の父も、
みんな仕事上の困難に直面しました。



いちばん絶望的な挫折を味わったのは、
選手生命が絶たれるかもしれないヨン様。

高校生のときは、
甲子園で負けてもポジティブだったのに、
さすがに打ちひしがれてますね。

肩を痛めてるのを隠して、
わざわざチームメイトと対決する展開はベタだったけど、
スポーツ選手にとっての怪我は、
人生を左右するリアルな問題にちがいない。

令和の現在なら、
誤った練習やプレーで負った怪我について、
指導者の責任も問われかねないと思いますが、
時代はまだ平成なので、
たんなる「不可抗力」で済まされてしまいそう。



一方、
職場でのパワハラに直面した結。

令和の現在なら、
訴訟案件になりかねないくらい、
とんでもなく露骨なパワハラでした。

あれで退職しなかったのは、
ヨン様や両親が精神的な支えになってくれたから、
…ってのもあるけれど、

案外、高校時代に鍛えたギャルマインドで、
ヨン様をも凌ぐほどポジティブになったから、
…かもしれません。


新人は上司に意見をすべきかどうか。

父と母のアドバイスが真逆だったのも、
なかなかリアリティがあって面白かったです。



立川を演じた三宅弘城の演技は、
コミカルでありながら、
平成パワハラ上司の描写がかなりリアル。

外面は愛想がいいのに、
内輪ではやたらと横柄なパワハラ上司です。

厚労省が定めるパワハラ6類型のうち、
すくなくとも太字4つに該当してました。

1)身体的な攻撃
2)精神的な攻撃
3)人間関係からの切り離し
4)過大な要求
5)過小な要求

6)個の侵害




最後は、
結の失敗をフォローして代わりに謝罪するなど、
上司らしさを見せたつもりかもしれませんが…

平成ならともかく、
令和の現在から見れば、
あそこまでが全部「パワハラ」だと思います。

つまり、
わざと過大な要求をして失敗させ、
それをフォローすることでマウントを取り、
部下に恩を着せるってやつですね。

あれで「上司らしさ」が示せたと考えてるなら、
それはまったく時代遅れってこと。



立川は、
結に日替わり定食の献立を作らせましたが、
そこで指示したのは「原価設定」だけで、
調理時間や役割分担の設定までは指示してない。

だから、失敗するのは当然で、
部下が謝る理由はどこにもありません。
そこまでを事前に予測させなかった上司の責任。
大企業なら許されない失敗です。

本来なら、
上司と部下が対等に協議して、
調理時間を予測したうえで分担を決めるなど、
きちんとした準備が出来るはず。

前もって情報を共有し、
上司と部下が対等な立場で取り組む意識が欠けてる。



その意味でいえば、
やはり母が父に言ったことが絶対的に正しい。

> 私はお父さんの "下で" 働いてるんじゃなくて
> お父さんと "一緒に" 働いてるの。

この「一緒に働く」という発想があれば、
父の場合も、立川の場合も、事前に防げた失敗でした。





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最終更新日  2024.12.22 07:20:08


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