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まいかのあーだこーだ

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2025.02.03
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元彼からLINE小春の朝マック 口元に君からポテト春隣 君待ちてポテトしなしな息白く 塾帰りかじかむ指に油染む 母が練る遠足風の冬休み カフェラテとポテトで粘る冬の夜 キーを打つ炬燵ポテトは箸で食ぶ 寒暁の梅田ポテト突く烏
1月30日のプレバト俳句。
お題は「マックフライポテト」。




かたせ梨乃。
元彼からLINE 小春の朝マック


ずいぶん若々しい句だね!

娘がいるわけでもないし、本人が主人公だもんね。
67才でこれを詠むとはアッパレです!



湘南乃風 HAN-KUN。
口元に君からポテト 春隣
口元へポテト 春隣の君と
(添削後)

季語は「春も隣 ≒ 君も隣」みたいな洒落。

添削句のほうは、
1.私が君の口元へ
2.君が私の口元へ
3.自分で自分の口元へ

…と3通りの読みが可能ですが、
どう解釈しても幸せってことですね。



すゑひろがりず南條。
君待ちてポテトしなしな 息白く
息白く君待つ ポテトしなしなに
(添削後)

添削句は、
9・8で句またがりなのだろうけど、
動詞「待つ」が連体形に見えるので、
その結果「ポテト」の擬人化に見えます。

その場合は、
息白く 君待つポテトしなしなに

という5・12の二句一章になり、
前段の主語が「私」で、
後段の主語が「ポテト」になります。

明瞭に書けば、
しなしなのポテト 君待つ息白し

のようになりますが、
因果関係が見えてしまいますね。



山崎怜奈。
塾帰り かじかむ指に油染む
塾帰りのポテト悴みつつつまむ
(添削後)

原句は情報不足で、
何の油が染みてるか分からないので、
「ポテト」を加えて「油染む」を省き、
あとは形を整えるだけです。

とはいえ、
2つの動詞「悴む」と「つまむ」を、
《順接》で繋ぐべきか(⇒悴むのでつまむ)
《逆説》で繋ぐべきか(⇒悴むのにつまむ)
《並行》で繋ぐべきか(⇒悴みつつつまむ)

…これを吟味しなければなりません。

先生は《並行》で繋いでますが、
わたしは《逆説》で繋ぐべきだと思う。

だとすれば、
悴めどポテトはつまむ塾帰り

のようになります。



秋元真夏。
母が練る遠足風の冬休み
居間にレジャーシート ポテト気分の冬休み
(添削後)

原句は、
どんな場面なのか見えないし、
屋内か屋外かも不明。

まず《冬休みを練る》が不可解なのですが、
作者によれば、
手で「練る」という体の動作じゃなく、
アイディアを「練る」という内面的な意味。

その時点で映像的な写生句になってない。

かりに、春の季語「遠足」を用いて、
《冬休みに春の遠足気分を楽しむ》
という写生句にするとしても、
それはそれでハードルが高いと思う。

ためしに季重なりのまま、
暖房の部屋や 遠足ごっこの子

としてみました。




梅沢富美男。
キーを打つ炬燵 ポテトは箸で食ぶ
箸で食ぶポテトや キーを打つ炬燵
(添削後)
蓮見翔。
カフェラテとポテトで粘る冬の夜
カフェラテとポテトで粘りゐる寒夜
(添削後)

どちらも面白いけど、
たんなる写生句ではなく滑稽句であり、
川柳のような味わい。

そして、どちらの句も、
助詞「で」を使って手段の説明をしてる。

梅沢の句を写生的に書くなら、
「箸にポテトを挟む」

のように出来ますが、
箸を使うことの滑稽味を語るなら、
手段の助詞「で」を用いるしかない。

語順は原句のままでいいと思うけど、
添削句のように直すなら、
連体形を「食ぶる」もしくは「食ふ」としなければ、
文法的に間違いです。

蓮見の句も写生的に書くなら、
「カフェラテとポテトだけの夜」

のように出来ますが、
それを使って居座ることの滑稽味を語るなら、
手段の助詞「で」を用いるしかない。

動詞の「粘る」は、
秋元真夏の「練る」と同じく、
身体的な動作の写生ではなく、
内面的な心理をあらわす動詞です。

写生句でないとして否定するか、
川柳っぽい滑稽句として肯定するか、
そこが評価の分かれ目かもしれません。



清水アナ。
寒暁かんぎょうの梅田 ポテト突つつく烏


先週につづいて「寒暁」の句。

減点法でいえば、
とくに直すべきところは見当たらない。
強いていえば8・9の調べが悪いことかな。

ただし、
ゴミだらけの都会の朝の描写としては、
さほど驚くような場面じゃないし、
詩情喚起力やオリジナリティは平凡かも。

わたしは梅田の街を知りませんが、
梅田だけに特有の情景でもないとすれば、
あえて地名の情報は不要かもしれません。

地名を特定せずに、
寒暁の烏ポテトを突く路地
烏群れポテト突けり 冬の朝

のようにも出来ます。



▽過去の記事はこちら
https://plaza.rakuten.co.jp/maika888/diary/ctgylist/?ctgy=12



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最終更新日  2025.02.04 02:39:05
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