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まいかのあーだこーだ

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2025.04.15
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アストリッドとラファエル5~文書係の事件録。
第1〜2話の「毒ヘビ」前・後編を見ました。



誘拐された子は救出できましたが、
殺し屋だった母親はたぶん終身刑よね。

そして、ラファエルは流産。

テツオはフランスを去って、
アストリッドは幼馴染の幻影に怯えて倒れる、
…という不穏な内容でした。



事件の真相は、以下の会話に要約されてます。
ノラ:エミリー・ブラッドウェイは偽名。本名はケリー・クラーク。元アメリカ軍勤務で、去年、シリアでの米兵による民間人への権力乱用を告発しました。
警視正:ああ、聞いたことがある。勇敢な人だ。愛国心から軍の横暴を糾弾した。
ノラ:ところが、裁判では反逆罪で懲役15年を言い渡されたんです。しかし、刑が執行される前に逃亡。フランスに亡命して、アシュレイ・オマハに見つかります。アシュレイはCIA職員で、アリス・アリオを名乗り《毒蛇》に殺された女性です。
アストリッド:毒蛇の正体はカミーユ・シカールです。
ラファエル:おそらく首謀者のアキレスは、ケリー・クラークを守るためにアシュレイ殺害を計画し、そのために《毒蛇》の息子を誘拐して殺害を強要しました。

米軍の戦争犯罪を告発したケリー・クラークは米国人女性。
彼女を監視していたCIAのアシュレイ・オマハも米国人女性。
アシュレイを殺したカミーユ・シカールはフランス人女性。

首謀者のアキレス(本名マルク・ヴァソア)だけが男性。
彼はフランスの情報機関DGSEのアシスタントだった。



ケリー・クラークが告発した、
米軍の戦争犯罪の元ネタはこれですね↓。


シリア空爆で女性や子供含む80人殺害、米軍が事実隠蔽…米紙報道
米紙ニューヨーク・タイムズは、米軍がシリアで2019年3月に対テロ作戦の一環として行った空爆で、女性や子供を含む80人を殺害したにもかかわらず、その事実を隠蔽していたと報じた。軍内部で十分な調査も行われず、最上層部にも報告されていなかったという。
報道によると、米軍が空爆したのはイスラム過激派組織「イスラム国」の最後の拠点だったシリア東部バグズ村付近。川岸に身を寄せ合っていた女性や子供の一群に、米軍の戦闘機が警告なしに3回にわたって爆撃した。軍内部では、「戦争犯罪の恐れがある」と調査を求める声も上がったが、被害の過小評価や報告の遅れが繰り返された。
米中央軍は同紙に、空爆で80人が死亡したことは認めたが、「正当な空爆だった」と主張した。80人のうち、16人が「イスラム国」の戦闘員、4人が民間人だったとし、残る60人は不明だと説明しているという。

https://www.yomiuri.co.jp/world/20211115-OYT1T50152/

おそらく今回のテーマは、
国家から《子供を守る》ということ。

ケリー・クラークは、
シリアの子供を殺害した米軍の犯罪を告発した。

彼女を逃亡させたDGSEのマルク・ヴァソアは、
カミーユ・シカールの息子を誘拐したものの、
けっして子供を傷つけてはいなかった。

カミーユ・シカールは、
誘拐された我が子を守るため暗殺を請け負った。

つまり、
犯罪者の全員が、子供を守るために行動してる。






物語の最後は、
ラファエルの流産という結末に終わる。

カミーユ・シカールの息子を守ろうとして、
階段から転げ落ちてしまったから。

ある意味、
ラファエルのお腹の子供は、
米仏関係を優先させたフランス情報機関の犠牲者、
…ともいえる。

国益のために子供が殺されて、
子供を守ろうとする犯罪者が国に裁かれる矛盾。




…とはいえ、

懲役15年を受けた米国人女性を逃亡させるために、
国家の機密情報を悪用して、
誘拐や殺人まで企てたマルク・ヴァソアの動機は、
やや理解しがたいところもある。

それについてのノラとニコラの会話。

ノラ :ふつうは実行しないでしょう?赤の他人のために。
ニコラ:最初は信念に突き動かされたのかも。それが妄想へと変わっていったんじゃないかな。…恋愛感情に近いものとか。しかし、彼はやりすぎた。彼女に認められたい一心で。

実際、
ケリー・クラークはとても美人でした。
やはり恋愛感情があったのかもしれません。

ニコラ自身も、
最後にケリー・クラークを逃がしたとき、
それに近い感情を抱いたのでは?


この2人、お似合いだったかも…。



なお、
フランスの情報機関DGSEは実在の機関で、

Wikipediaによれば、
情報収集および作戦総局内には、CIAのSACに相当する準軍事組織としてSA(サービスアクション/行動部門)があり、秘密作戦、非合法作戦、特殊作戦、破壊工作、人質救出、標的誘拐・暗殺、工作員等の隠密潜入および脱出支援、軍事基地や原子力発電所等の安全性評価テスト等を実行するための特殊部隊を運用している。
https://ja.wikipedia.org/wiki/対外治安総局
…とのことですが、

はたして、
殺し屋を利用するために野放しにしておくなんて、
(テロリストやマフィア撲滅のため?)

そんなことが本当にあるかどうかは分からないし、

死刑が廃止されてるフランスで、
(たとえ正当防衛の名目だとしても)

公共の図書館のなかで四方から銃撃なんてことも、
きっとドラマだけの話だろうとは思います。

でも、米仏関係を優先するためなら、
そういうパフォーマンスも辞さないってこと?





余談ですが…

主犯のマルク・ヴァソアは、
H・P・ラヴクラフトの小説を愛読してたようで、

彼のニックネームとログインIDは、
それぞれ「アザトース」と「ハスター」だった。

いわゆるクトゥルフ神話において、
アザトースは《神々の始祖》であり、
ハスターは《邪神》を意味するそうです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/アザトース
https://ja.wikipedia.org/wiki/ハスター


このドラマお得意の、
ちょっとオカルトっぽいエピソードですね。

カミーユ・シカールの息子が、
まるで女の子みたいだったのは、
《ラヴクラフトが幼少期に女装させられてた》
…ってことにちなんでたのかも。

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それから、
カミーユ・シカールの暗殺方法は、
CIAの「ハートアタックガン」が元ネタだったかもしれません。

ハートアタックガン(heart attack gun/心臓発作銃)
中央情報局CIAが開発していた暗殺用の銃。装填された、針状の毒が内蔵された銃弾を発射する銃である。
暗殺に使われるCIAの秘密兵器は、心臓発作を引き起こす小さな毒矢を発射する。このCIA秘密兵器のダーツは衣服を貫通し、皮膚には小さな赤い点しか残さない。殺傷力のあるダーツが刺さると、暗殺のターゲットにされた人物は蚊に刺されたような感覚を覚えるか、あるいはまったく何も感じない。毒矢はターゲットに刺さると完全に分解する。そして致死性の毒が急速に血流に入り、心臓発作を引き起こす。一旦ダメージが与えられると、毒はすぐに変性するため、検死をしても心臓発作が自然死以外の原因によるものであることを発見できる可能性は極めて低い。CIAの不正な活動に関する1975年の米上院の証言から得られている。

https://ja.wikipedia.org/wiki/ハートアタックガン


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最終更新日  2025.05.14 22:40:40
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