カテゴリ:NHK大河ドラマ
NHK「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」。
第16話《さらば源内、見立は蓬莱》を見ました。 ドラマも面白かったけど、史説としても面白かった。 ◇ もともと、 安田顕はジョニー・デップに似てましたが、 今回ばかりはジャック・ニコルソンに見えたw 気づいたら人を殺してた!!…って、 まさにキューブリックの「シャイニング」の世界。 はじめから、 これがやらせたくてヤスケンを起用したのでは?
実際、 源内の絵を見ても煙草を吸ってるし、 アヘン中毒の錯乱状態で人を殺した、 …って可能性はあるのかも。 ◇ なお、源内が死んだのは1780年ですが、 当時のアヘンは、 国内でも栽培されて薬用にされた反面、 煙草としては流通しておらず、 さほど危険視されてなかったらしい。 やはりアヘンが危険視されるのは、 1839年のアヘン戦争以後なのですね。 日本の遊女がアヘン中毒になるのは明治期の話。
室町時代には、南蛮貿易によってケシの種がインドから津軽地方にもたらされ、それが「ツガル」というケシの俗称となったという伝承がある。 かたや、 一橋治済は薩摩の芋を食べてましたが、 たぶん琉球〜薩摩経由で、 中国(清)の密輸品を入手してたのだな。 ![]() 今後もアヘンのことは描かれるのかしら?
◇ 爪の噛み癖を利用した手袋殺人のあたりから、 すべてフィクションですよね。 今回のような説があるのか知りませんが、 森下佳子のオリジナルなら、すごい構想力。 謎の多い史実を巧みに織り込んで作ってある。 源内の死で史実として分かっているのは、安永8年11月、源内が「人を斬り殺した」として奉行所に出頭。そのひと月後の年末に獄中死した、というものです。高松藩家老、木村黙老の随筆「聞くまゝの記」などによれば、被害者はとある大名の庭の普請を請け負った町民といい、この件に関わった源内の勘違いで口論となり、逆上した源内が斬りつけたといいます。 時代考証の山村竜也は、 この内容でゴーサインを出したのでしょうが、 田沼意次と一橋治済のイメージを覆すものでもあるし、 専門家がどう評価するのか気になります。 ◇ 田沼意知(宮沢氷魚)と、 徳川家治(眞島秀和)の死亡フラグも立ったっぽい…。 意次:下手に動けば次は俺。もしくは上様ということに…。 ![]() ![]() 田沼が、 疑惑のことを家治に話さなかったのは、 彼に危害が及ぶのを避けるためよね。 このドラマの田沼はあくまで忠義者。 でも、失脚後ほどなくして死ぬ運命です。 ◇ ちなみに来週27日は、なぜか特番らしい。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2025.04.21 11:01:34
[NHK大河ドラマ] カテゴリの最新記事
|
|