カテゴリ:NHK大河ドラマ
NHK「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」第18話。
かなりディープな内容だった…。 将軍が鶴子さんに夢中で寝不足とか、 尾美としのりの「筆」とか「蛇」とかの話は、 あくまでコミカルに描かれてましたが、 女が男を買うとか、 大人が子供を買うとか、 シリアスな話まで容赦がありませんでした。 … 戸籍にあたる「人別」の話も出てきた。 藩とお寺が戸籍を作成してたのですね。 安土桃山時代に豊臣秀吉によって兵農分離が行われると、領主は城下町に置かれることとなり、そのため所領を詳しく調査する必要が出てくる。特に夫役に関して、負担可能な者を調査する名目の人別改が行われるようになり、これによって作成された台帳を人別改帳と呼ぶ。人別改は必要に応じて不定期に行われていた。 ◇ 唐丸は「歌麿」でした。 もちろんフィクションだけど、 おそらく史料にも矛盾はしてません。 喜多川歌麿 彼はさまざまな画風を描き分けられるので、 さらに「写楽」になる可能性も残ってる気がする。 ◇ 唐丸は、 死刑に値する罪を犯してたわけじゃなく、 火災現場で母を見捨てた…ってことなのね。 母のヒモだった男は、 「お前も死罪」などと脅してたけど、 実際は死罪にも流罪にもならないと思います。 その後の心中の強要は殺人罪になるでしょうが。 ◇ 唐丸の母は、幼い息子を売っていた。 森下佳子は、 あえて「母の日」に当てつけて、 このエピソードを書いたのではないかしら? … これは過去の話じゃ済まされない面がある。 ジャニーズ事務所に息子を入所させた親にも、 貧しいシングルマザーが多かったと言われてます。 ジャニーズ事務所に所属しているのは母子家庭の子どもが多いと言われ、古くは豊川誕、田原俊彦などがその生立ちを公表しているが、性被害を訴える大島幸広が喜多川は「母子家庭で苦しんでいるような子が好き」で、母子家庭の子どもの「家計が苦しい」「母を支えよう」という弱みにつけこむような行為もされていた、と述べている。特別チームによると、ジャニーズ Jr.の中には家庭環境が必ずしも良くなく、自宅にいるより喜多川の元の方が安全と考える者もいた。被害に遭ったのは地方出身で母子家庭が多かったとの証言があり、親のために夢を追っているため被害を警察にも言えず黙るしかなかったと語られている。 親が子を売るのも、 人身売買に違いありません。 しかし、 親が代理人になって契約してるとなれば、 なかなか実態は表に出にくいはず。 被害者である子供が、 肉親を告発せねばならないのでしょうが、 貧しい親を告発したところで、 子供には何のメリットもないかもしれない。 ◇ これは悪循環として、 親から子へ、子から孫へ連鎖する恐れがある。 そう考えると、政策面においても、 血縁主義的な家族幻想を捨てていく必要があります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2025.05.12 19:50:59
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