テーマ:政治について(20741)
カテゴリ:メディア問題。
日本人が不倫女優をバッシングするのは、
孤立して路頭に迷う「サレ妻」に同情するからです。 そして、夫を奪った女に嫉妬と憎悪の矛先を向ける。 逆に、欧米人が不倫に寛容なのは、 だれもサレ妻の立場に同情しないからですよね。 そもそも、欧米のサレ妻は、 孤立したり路頭に迷ったりしないのだと思う。 ◇ 欧米社会は、日本社会にくらべて、 労働の流動性が高く、恋愛の流動性も高い。 それはおそらく、 退職しても、離婚しても、 会社や家族以外のコミュニティの支えがあり、 転職も再婚もしやすいからだと思います。 これは子育てのしやすさにも繋がることです。 したがって、この話は少子化問題に直結する。 ◇ 日本のサレ妻やシングルマザーは、 なぜ社会的に孤立して路頭に迷ってしまうのか。 それは、 労働者が会社に依存しすぎるのと同じで、 専業主婦が夫と子供に依存しすぎるからです。 それ以外の人間関係が希薄であり、 会社や家族を失ったら、 日本人はコミュニティの支えがなくなってしまう。 ◇ 欧米のサレ妻の場合は、離婚したあとも、 元夫やその家族との人間関係が続くそうです。 夫婦関係が解消されても、 子供の親であり、親族であることに変わりない。 察するに、欧米人は、 会社を退職した場合も、 元の職場との人間関係が続くのでしょう。 つまり、欧米人にとって、 退職や離婚は「縁を切る行為」ではない。 それどころか、 転職や再婚が「縁を増やす行為」になる。 日本の政府やメディアは、 サレ妻の実態について、 欧米との社会比較をきっちり調査すべきです。 そこからいろんなことが見えてくるはずだから。 ◇ ちなみにドイツの諺では、 「失われた愛に慰謝料は存在せず」というらしい。 男女の愛情が冷めるのは当然であり、 そんなことに慰謝料を求めるのは非合理だってこと。 日本では、 離婚後の恋愛に慰謝料は発生しませんが、 離婚前の恋愛は慰謝料の発生する要因になる。 離婚前の恋愛は「ルール違反の不倫」ってこと。 しかし、 離婚の成立前であれ成立後であれ、 すでに夫婦の愛情が冷めてるのなら、 それはたんなる書類上の違いにすぎません。 日本では夫婦がすでに別居状態であったとしても、まだ書類上の夫婦であれば、世間はそれを不倫と見なします。一方、ドイツの場合、すでに別居状態にある夫婦は、世間から「夫婦関係が破綻している」と見なされ、不倫という扱いにはなりません。じつは日本でも、別居状態の夫婦は法的には関係が破綻していると見なされますが、世間の認識は違うようです。 ◇ 日本の世間は、 不倫を繰り返す男女を「病的」だと侮蔑しますが、 べつに既婚者が恋愛するのは病気ではありません。 むしろ、性的なフラストレーションを、 自分の息子や娘への依存に転換していく日本の毒親のほうが はるかに病的で不健全だというべきです。 しかも、日本人の多くはそのことを隠しています。 ![]() ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2025.05.25 13:30:38
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