カテゴリ:アストリッドとラファエルの背景を考察。
いまさらですが…
U-NEXTでシーズン1第1話の「パズル」を見ました。 今月末に由貴ちゃんのライブがあるので1ヶ月見放題プランを買ったのです。 わたしは第2シーズンからしか見てないので、 初期設定をいまいち知らなかったのよね…(^^; 最初のエピソードには、 いろんな基本情報が詰め込まれてました。 ◇ なお、 U-NEXTには吹き替え版がないので、 字幕でフランス語版を見るのだけど、 なんだかぜんぜん違うドラマみたいです。 じきに慣れましたが…。 第1話は90分の内容。 もとはパイロット版として放送されたものらしい。 まだテツオもアルチュールも出てきてないし、 バシェール警視正は別の俳優が演じてる。 社会力向上クラブは、 はじめは「自閉症友好会」だったようです。 ◇ 自閉症は病気ではなく、 むしろ健常者より優秀だったりするのだけど… 14ヶ国語も話せるのに、 何語を話してもバカっぽく見えてしまい、 知的障害者に誤解されると悩んでる人もいるし、 他人と共感できなかったり、 お茶を濁したりお世辞を言ったりできないせいで、 しばしば健常者とのあいだに確執も生まれてしまう。 かといって、 相手に合わせて無理をしすぎると疲労してしまう。 ![]() 社会力向上クラブは、 そんな自閉症の人たちが情報交換しあうことで、 健常者とのあいだで問題が生じる理由を可視化し、 双方の特性や違いを理解する場のようです。 ◇ 社会力向上クラブのウィリアムは、 コンピュータの操作が得意なんですね。 ![]() いきなりハッカーとして捜査に協力し、 ラファエルから列車旅行をプレゼントされてました。 現在は、 もっぱらノラがハッキングの仕事をしてますが。 ◇ ウィリアムの話によると… アストリッドの特性は、 未完成パズルを解くのが好きでたまらないこと。 それが長所でもあり短所でもある。 第1話では、 フルニエ先生が解けずにいたルービックキューブを、 気づかれないうちに一瞬で完成させてました。 パズルにかぎらず、 未完成な状態のものを見ると、 完成させずにいられなくなるらしい。 ![]() 警視正の机を整理したがるのも、 そういう性格のためですよね。 ![]() そして、 ラファエルの机が乱雑なのはもちろん、 レストランでは、 スイーツのソースのかけ方が規則的でないのも、 アストリッドは気になってしまうw ◇ 子供のころのアストリッドは、 父親が自宅に持ち帰った犯罪資料に興味を示し、 犯罪科学を教わるうちに、 真相を解明する楽しさを覚えてしまったのだと。 ![]() ![]() 犯罪資料局の仕事は天職なのですね。 ラファエルが資料を請求したとき、 頼んでもない関連資料まで出してきたので、 ラファエルは彼女の能力に気づいたのでした。 ◇ 規則性を好むアストリッドは、 遅刻するのもルーティンが乱れるのも苦手。 カフェテリアでは、 お決まりの席に他のお客さんが座ってると、 そこが空くまで隣の席で待ってるらしい。 ラファエルが、 拳銃を見せて強引に客をどかせていたのは、 さすがにどうかと思いましたが…(^^; ![]() 他人に触られるのは苦手なのに、 他人が座った直後の椅子に座るのは平気なのね。 ちなみに、わたしは、 他人の体温が残ってる椅子に座るのが気持ち悪くて苦手w ◇ 自閉症の人の性癖は健常者にも分かるところがある。 ルーティンにこだわるのも珍しいことじゃないし。 自閉症の人と健常者との違いは、 たぶん程度の差なのだろうなと思います。 本来、人間は、 自閉症の人のように、 膨大な情報を細部まで正確に記憶したり、 驚異的な集中力を発揮する能力を秘めてるのかも。 それが進化の過程で淘汰されたのではないかしら?? 自然界のなかでも、 あまりに優秀すぎるより、 ほどよくバカなほうが生存競争に有利なのかもしれません。 ◇ 第1話には、 ラファエルの元夫も登場してました。 アストリッドの話によると、 ラファエルが仕事に猛進しすぎたために、 息子テオの親権を失ったようです。 そのうえ面会の約束もすっぽかしてる。 ![]() ラファエルの代わりに、 アストリッドが叔母のふりでテオを迎えに行きます。 テオに触られるのは平気みたいですね。 日本のお寿司の話も出てきました。 テオはお寿司が好きそうですが、 アストリッドは生魚が苦手だそうです。 — まいか (@JQVVpD7nO55fWIT) June 10, 2025 ◇ 以下は事件の真相ネタバレ! 16才のときにレイプ被害に会い、 姉を殺されたコロンビア人の女性が、 復讐のためにフランスへ渡り、 加害者の3人の男たちを突き止め、 薬物を使って自殺に追い込んだ…という話。 加害者のひとりは、 かつてアストリッドを担当した児童精神科医でした。 女性が復讐に用いたのはスコポラミン。 ハイチのブードゥー教では「悪魔の吐息」と呼ばれ、 コロンビアでは「ブルンダンガ」と呼ばれ、 ナチスも自白剤として利用した強力な麻薬です。
シーズン5にも出てきたブードゥー教のネタが、 最初のエピソードから使われてたんですね。 ブードゥー教信者の黒人女性は、 違法な医療行為や無許可の動物飼育などで、 ラファエルの部下から尋問を受けてましたが、 ラファエルは差別的な不当逮捕だと彼女を解放し、 その代わりに魔術の手口を聞き出したみたいです。 ◇ …とはいえ、 16才で被害にあった女性が、 スペイン語圏のコロンビアから単身でフランスに渡り、 加害者の男性たちを突き止めてひそかに接触し、 ブードゥー教の魔術師みたいに自殺へ追い込むってのは、 いささかファンタジックすぎる犯行だという気がします。 そんなことが出来たら、 殺人罪を立証できませんよね。 実際は手を下してないのだから。 それどころか、このエピソードの場合、 殺人だけでなく、 薬物の使用も、大金の横領も、 何も立証できないまま完全犯罪になるのでは?? ◇ まあ、 悪いのは加害者の男たちだから、 それでも全然いいのだけど。 ニコラが3人目の自殺を防げなかったおかげで、 女性の復讐は完遂された形です。 3人目のマルコムは死んでないけど、コロンビアで裁かれるらしい。 なぜ自殺の現場に、 姉の名前でもあるカトレアの花や絵画を置いたのか。 その理由はよく分かりませんが、 警察への挑発というよりも、 何かしら儀式的な意味合いだったのでしょうね。 殺された姉の魂に、 復讐を見せるためだったのかもしれません。 ![]() ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2025.06.10 23:38:38
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