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カテゴリ:プレバト俳句を添削ごと査定?!
秋冷やまた買い戻すコーデュロイ 時あれど急かずにおれぬ走り蕎麦 待宵の酸辣湯や酢を二周 秋風がうまさ増し増し肉増し増し 秋風にカチカチ唱える爪の音 しょうゆバタ染みて白飯食む秋夜 はららごを肴に〆のおむすびに 秋暁やスリッパのままニュース席
10月30日のプレバト俳句。 お題は「ついやっちゃうこと」。 ![]() ◇ Aマッソ加納。 待宵の酸辣湯スーラータンや 酢を二周 これが今週の1位。 先生は原句のままでいいと言うけれど… わたしはやはり、 待宵や 酸辣湯に酢を二周 のほうがsuの頭韻が強調されるし、 「酢の上にまた酢をかける」 という兼題の行為も明瞭になると思う。 その場合、 季語は「小望月」などに替えてもいい。 ◇ 大友花恋。 秋冷や また買い戻すコーデュロイ これが2位ですが、 季語が近いので因果関係が見えますね。 露骨に寒いことは言わずとも、 動植物の季語などで代替できるし、 「秋の空」「秋の雲」「秋の星」「秋の灯や」 のように視点を変えてもいいはずです。 ◇ ゆうちゃみ。 秋風にカチカチ唱える爪の音 秋寒し ギャルの自爪のカチカチと(添削後) 原句は状況が見えませんね。 動詞「唱える」は、 手を合わせた姿の比喩と、 爪の音の擬人化を兼ねてるのかしら? かたや添削句は二句一章にしてますが、 これまた季語との因果関係が見えてしまう。 季語をすこし離して、 秋澄むや カチカチと鳴るギャルの爪 のようにも出来るし、 一句一章なら、 ギャル爪のカチカチと鳴る秋の宵 のようにも書けます。 ◇ 尾上右近。 時あれど急せかずにおれぬ走り蕎麦 早食いは職業病ぞ 走り蕎麦(添削後) 原句には、 > 走り蕎麦という名前につられて > ついつい走るように食べ急いでしまう …みたいな滑稽味を感じます。 ただし、 待ち客が「気が急く」という意味にも読めるし、 蕎麦屋が「準備に急く」「準備を急かす」とも読めるので、 急いて食べずには居れない走り蕎麦 と書くほうが誤読は避けられます。 かたや添削句は、 作者の意図に沿って誤読も避けてるけど、 「早食い」と「走る」を掛けたダジャレ川柳っぽいし、 季語の食べ物も美味しそうに見えません。 ◇ バッテリィズ・エース。 秋風がうまさ増し増し 肉増し増し 秋や今ラーメン旨し 肉増し増し(添削後) 原句は何を食べてるか分からない。 すき焼きなのか。野菜炒めなのか。 かたや添削句は三段切れの疑いあり。 たとえば、 肉増しのラーメン旨し 秋高し のような形でも韻は踏めます。 ◇ 梅沢富美男。 はららごを肴に〆のおむすびに 〆のおむすびにもはららごを所望(添削後) 季語は「はらこ/はららご」で秋。 イクラの意味もありますが、 作者は筋子の意味で書いてます。 原句は、 > 筋子を肴にして酒を呑み、 > さらに〆のおむすびにして食べる という内容なので、 季語の「はららご」は、 「肴に」と「おむすびに」の両方に掛かってて それぞれの述語も省略されてるのだけど、 ちょっと文の構造として分かりにくいし、 「酒の肴にした後に、おむすびを食べる」 という時間経過の説明にもなってる。 かたや添削句は、 何の「〆」かが分かりにくい。 酒の「〆」なのか。 おむすびの「〆」(最後のおむすび)なのか。 ストレートに書けば、 晩酌の〆もはらこの握り飯 ということだろうと思います。 ◇ フジモン。 しょうゆバタ染みて白飯食む秋夜 これも、 「醤油バターが染みて、私が白飯を食む」 という時間経過を含んでるし、 それぞれの動詞の主語が違うので、 一句一章として読むには違和感があります。 かといって、二句一章だとしても、 しょうゆバタ染みて/白飯食む秋夜 しょうゆバタ染みて白飯/食む秋夜 …のどちらの構造かが分かりにくい。 一句一章なら、 両方の動詞を連体形にして、 しょうゆバタ染みる白飯食む秋夜 とすればいいのだし、 二句一章なら、 動詞「食む」は割愛して、 醤油バター染みる白飯 秋の夜 とするのが妥当ですよね。 ◇ 清水アナ。 秋暁や スリッパのままニュース席 夜勤明けの緊急ニュースでしょうか? 作者の職業を知ったうえでの鑑賞ではあるけど、 これは才能アリでいいと思います。
▽過去の記事はこちら https://plaza.rakuten.co.jp/maika888/diary/ctgylist/?ctgy=12 ![]()
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最終更新日
2025.11.03 08:00:05
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