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カテゴリ:プレバト俳句を添削ごと査定?!
冴ゆる夜や白粉残る耳の裏 風邪の吾へスピースピーと犬の息 寒鴉鳴く路地看板の齋の字 自分への批判をスクショクリスマス 冬の朝七年呼びし時計かな 幽天を見て取り戻す晴れ舞台 冬の暮黒髪の影連れ去りて 寒晴や靴紐硬く待つ号砲
11月27日のプレバト俳句。 お題は「消せない写真」。 ![]() ◇ ふくらP。 寒鴉かんあ鳴く路地 看板の斎いつきの字 たんに珍しい文字を眺めてる、 …というだけの場面なので、 フルポン村上の作風と同じく、 さして意味のある句じゃありません。 ![]() https://jigen.net/kanji/25998 ただし、 (番組の映像は居酒屋の看板だったようですが) 看板に「斎」の字があるとなれば、 ふつうは葬儀・斎場関連の看板と思うはず。 まして背後で寒鴉が鳴いてるのだから、 余計に不吉な雰囲気が漂います。 作者がどこまで意図してるかは不明だけど…。 ちなみに、 「斎いつき」というのは神道の読み方。 「斎とき」と読めば仏事の際の食事会のこと。 さらにWikipediaによると、 正教会でも断食を「斎ものいみ」というそうです。 ◇ さや香新山。 自分への批判をスクショ クリスマス 批判・スクショ・寂しさ・孤独・クリスマス(添削後) 上五「自分への」がやや説明的に感じるので、 たとえば中間切れで、 アンチコメのスクショ クリスマスの朝 のような方法もあるかと思います。 かたや添削句は、 型なのか型破りなのか知らんけど、 いくらなんでも「寂しさ・孤独」は重複でしょw ◇ 柿澤勇人。 幽天を見て取り戻す晴れ舞台 真青なる冬空 舞台への再起(添削後) 季語「幽天」は冬の薄暗い空のことだけど、 作者は晴天のことだと勘違いしてるっぽい…(^^; ふつうに直せば、 冬晴に意気取り戻す舞台前 のようになるかと思います。 ◇ 永島優美。 冬の朝 七年呼びし時計かな 朝を呼ぶ時計よ 七度目の冬よ(添削後) 俳句の出来よりも、 《気合を入れたいときに目覚まし時計の写真を見る》 というエピソードが特殊すぎました…(^^; そんな人います?? スマホに目覚まし時計の写真を保存してるの? ちょっとした変人なのでは? …なお、 作者は初句切れのつもりで詠んだらしいけど、 最後を「かな」で締める場合、 途中で切れを入れないのが基本だから、 《冬の朝を7年間呼んだ時計だなあ》 …みたいな意味になってしまいます。 二句一章にするなら、 七年ななとせを鳴らした時計 寒き朝 のように書くべきですね。 一方、添削句は、 何が「七度目」なのか分からない。 時計を買ってから七年目というより、 その土地に住んで七年目と解釈する人が多いのでは? ◇ 浮所飛貴。 冬の暮 黒髪の影連れ去りて 金色に暮れゆく冬よ 黒髪よ(添削後) 原句は意味不明だし、 添削句は女性を写生してると誤読されます。 初句切れなので、 a. 冬の暮れだなあ。黒髪の影が何かを連れ去っていくよ。 b. 冬の暮れだなあ。何かが黒髪の影を連れ去っていくよ。 という2通りの解釈ができますが… 本人は一句一章のつもりで、 c. 冬の暮れが黒髪の影を連れ去っていくよ。 と詠んだらしい。 そして中七の「影」は実景じゃなく、 自分の過去の面影のことらしいのだけど、 読み手には伝わらないし、 すでに消え去ったものは写生できません。 比喩を排して書けば、 冬の暮 黒髪だった吾の写真 のようになりますが… ハゲ親父の句と誤読されるので、 中八ですが、 冬の暮 いまは金髪の吾の写真 とでも書いて、 過去の黒髪を想像してもらうしかない。 ◇ 梅沢富美男。 冴ゆる夜や 白粉残る耳の裏 悪くはないけれど… 語順を逆にして、 白粉の残る耳裏 冴ゆる夜 とするか迷うところです。 ◇ 森口瑤子。 風邪の吾へスピースピーと犬の息 お得意のオノマトペ句ですが、 「スピィスピィ」「すぴぃすぴぃ」 と表記するほうが、 オノマトペ感は強まるんじゃないかしら? ◇ 清水アナ。 寒晴や 靴紐硬く待つ号砲(添削後) フルマラソン走るってスゴいね…。 文法的には、 「硬し」と「待つ」の主語が違うので、 寒晴や 靴紐締めて待つ号砲 とすべきなのだけど、 これは許容範囲なのかなあ…(^^;
▽過去の記事はこちら https://plaza.rakuten.co.jp/maika888/diary/ctgylist/?ctgy=12 ![]()
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最終更新日
2025.12.07 00:30:21
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