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まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

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2025.12.15
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今日からアイドル小春の風呂掃除 冬の虹濃し休止という解散 梅雨入前老犬に告ぐ若き離郷 新品のこはぜ頑な初芝居 寒灯や仏花三束の残る桶 納豆混ぜる母の病名を知る 吹雪く夜の空港に飲む蕎麦湯かな 点滴の赤子の眠りコート脱ぐ 赤本に貰ふ寄せ書き冬夕焼 人生ゲーム一味足らぬ関東炊き 床暖房の上結婚マス止まる カーテンはまだ首都高を冬の雨 冴ゆる夜や離婚決めたるハイボール 失恋におでん酒とは平凡な 御降のオファー「極道の妻たち」 姪は投資王除夜の人生ゲーム 初笑コマの足りない人生ゲーム
12月11日のプレバト俳句。
冬麗戦です。お題は「人生ゲーム」。

ボードゲームそのものを詠んだ句と、
人生の分岐点を詠んだ句とに分かれました。




1位は矢柴俊博。
人生ゲーム 一味足らぬ関東炊かんとだ


7・7・5の字余り。
関西では、おでんを「関東炊き」と呼ぶらしい。

季語の位置が一般的な型とは違います。
強いていうなら芭蕉の「古池や」の形に近い。
つまり、季語でないものを主題にした形ですね。

季語の「関東炊き」が主題なら、
軽い二物衝撃という解釈で済むけれど、
冒頭の「人生ゲーム」が主題なら、
二物はむしろ重く響き合うことになる。

こういう句があってもいいと思いますが、
型破りなので、ちょっと評価も難しいです。



2位はフルポン村上。
点滴の赤子の眠り コート脱ぐ


最後を動詞で締めるのは、
あまり収まりがよいと思えないのだけど、
欠点とまでは言えないし、
これといった代替案も思いつきません…(^^;

追記:
もっぱら「型」の観点でいうと…

最後を述語で終えるならば、
中七よりも上五で切るほうがいいし、
さもなくば切れを入れないほうがいい。

動詞「眠る」と「脱ぐ」の主語は違いますが、
点滴に赤子眠りてコート脱ぐ
点滴に赤子眠ればコート脱ぎ

としても誤読の可能性は低いかなと思う。

あくまで中七で切るのなら、
述語でなく名詞止めで終わるほうがいい。
点滴の赤子の眠り 脱ぐコート
点滴に赤子眠るや 脱ぐコート


個人的には一句一章の名詞止めで、
点滴に赤子眠りて脱ぐコート

とするのがいちばんバランスがいいように思います。




3位は的場浩司。
寒灯や 仏花三束みたばの残る桶


形式的にもいちばん整ってるし、
個人的にはこれが1位かな。

ただし、
作者の話を聞いてみると、
内容が兼題に沿ってるのか微妙です。



4位は犬山紙子。
納豆混ぜる 母の病名を知る


本人の病気のこともあり、
最近はこういう作風になってますね。

動作を淡々と連ねて、
「〜述語/〜述語」の対句にするのは、
面白い形ではあるのだけど、

やはり縦書きのときに、
「混ぜる」が連体形に見えるのでは?
…という点が気になってしまう。

一句一章で、
納豆を混ぜつつ母の病知る

とするのが無難だと思います。



5位はこがけん。
吹雪く夜の空港に飲む蕎麦湯かな


中七「空港に飲む」は、
文語的な助詞の用法として許容範囲だけど、
吹雪く夜に飲む空港の蕎麦湯かな

と書くほうが自然な気はします。

ちなみに、
これも兼題からはだいぶ遠いと思うw



6位は高校生の阿見果凛ちゃん。
赤本に貰ふ寄せ書き 冬夕焼


もちろん「寄せ書き」は名詞だけど、
中七の「貰ふ/寄す/書く」が、
動詞3連打のように見えてしまうし、

なかでも「貰ふ」は不要なので、
「赤本に友の寄せ書き」「赤本に小さき寄せ書き」

のようにして動詞を除くほうがよい。

季語「冬夕焼」は、
梅沢が言うとおり赤本の色に呼応しますが、
将来への希望というよりも、
別れの寂しさを象徴してるように見えます。

先生が言うような、
「明日は晴れだ」というポジティブな解釈が、
どれほど有り得るのか知りたいところです。



7位は清春。
冬の虹濃し 休止という解散


後段の「休止という解散」は、
たんに呼び方の話をしてるだけで、
ちょっと観念的すぎると思います。

客観写生の原則にしたがうなら、
解散の状況を映像的に描写すべき。

かりに、
看板などの「休止」の字を写生したのなら、
そこはカギカッコで括るほうがいいですね。



8位はキスマイ二階堂。
今日からアイドル 小春の風呂掃除


まさかのタイトル戦8位入賞w

横尾が2年以上前に、
「二階堂は8+9で詠むらしい」
と言ってたわけだからね…(^^;
https://plaza.rakuten.co.jp/maika888/diary/202302220000/
それがようやく実現した形です。

兼題にも沿ってるし、
俳句の出来も申し分ありません。

つーか、ほんとに自分で作ったの…!?



9位は千原ジュニア。
梅雨入ついり前 老犬に告ぐ若き離郷
老犬に告ぐ六月の若き離郷
(添削後)

下六の「若き離郷」は、
やや観念的な印象を与える気がする。

15才で家を出たらしいので、
(時期はちょっとズレますが)
老犬に十五の離郷告げる梅雨

のような方法もあるかもしれません。



10位は梅沢富美男。
新品のこはぜ頑な 初芝居
新品のこはぜ 母亡き初芝居
(添削後)

季語は「初芝居」で新年。

中七「こはぜ」は足袋の留め金です。
ちなみに「足袋」は冬の季語だけど、
歳時記に「こはぜ」は掲載されてません。


足袋を履いてるのが、
演者なのか観客なのか不明瞭ですが、
新品のこはぜの固き初芝居

と一句一章にすれば、
おおむね演者なのは分かるはず。




11位はキスマイ横尾。
姪は投資王 除夜の人生ゲーム


8+10の中間切れ。

最近の横尾の句がパッとしないのは、
こういう中間切れの形を取りながら、
二物衝撃になってないことが多いから。
これも二句一章にする必然性がない。

なお、
いまや小学生も投資する時代なので、
あくまでゲームの話だと明示しなければ、
現実か虚構かを判別できなくなります。

ためしに、
除夜の鐘 姪は盤上投資王

としてみました。
あるいは「ボードの投資王」でも意味が通じるかしら?




12位はかたせ梨乃。
御降おさがりのオファー「極道の妻おんなたち」


季語「御降/富正月」は、
正月三が日に降る雪や雨のこと。

これも二句一章にする必要がないし、
極妻ごくつまのオファーもたらす富正月

のような形にすればよいのでは?



13位は森口瑤子。
失恋におでん酒とは平凡な


面白いセリフ句なので、
選者によっては高評価になるかも。



14位はフジモン。
冴ゆる夜や 離婚決めたるハイボール


形式面の問題はないし、
これも順位が低すぎるように思う。



15位は大友花恋。
カーテンはまだ 首都高を冬の雨


悪くはないと思うけど、

副詞「まだ」が、
前後どちらに掛かるか分かりにくいよね。
カーテンはまだ首都高を / 冬の雨

と読んだら、ちょっと意味が違ってくる。

無難な書き方をすれば、
カーテンは来ず 首都高に冬の雨

のようになるかと思います。



16位は蓮見翔。
床暖房の上 結婚マス止まる
結婚マスに止まる 床暖房熱い
(添削後)

蓮見は型を学んでないから、
どうにも出来不出来が不安定なのよね。

かたや添削句は、
犬山と同じ「〜述語/〜述語」の対句だけど、
やはり「止まる」が連体形に見えてしまう。

上五に季語を置く型どおり、
床暖房 結婚マスの大勝負

とかでよいのでは?



清水アナ。
初笑 コマの足りない人生ゲーム


5・7・7の字余り。

季語が近いどころか、
「コマが足りないから笑った」
という因果関係にも見えます。

ためしに固有名詞を使わず、
年の餅 ボードゲームは駒足らず

としてみました。



▽過去の記事はこちら
https://plaza.rakuten.co.jp/maika888/diary/ctgylist/?ctgy=12



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最終更新日  2025.12.25 04:14:13
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