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まいかのあーだこーだ

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2026.01.19
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いつもの手いつもの鋏初仕事 雪や霏々病窓に丸刈りの吾 寒牡丹サロンからただ帰る暮 青過ぎる襟足明日は初仕事 悔やまれる前髪2ミリ凍てる夜 冬晴のリタッチ映えて街ランウェイ 冬晴の散髪うなじをぬける風 セータの目に前髪のかけらたち
1月15日のプレバト俳句。
お題は「美容室」。




石井正則。
いつもの手いつもの鋏 初鏡


今年も無事に新年を迎えられた、
…という安堵と喜びを感じさせる。

正月らしい落ち着いた句柄です。



Aマッソ加納。
寒牡丹 サロンからただ帰る暮


句材が面白いですね。

もちろん「満席で空振りだった」とも読めるけど、

やはり、
「サロン帰りの髪を見てくれる人のいない虚しさ」
…と解釈するほうが面白い。



水田信二。
青過ぎる襟足 明日は初仕事


鏡でしか見えない後ろ側を気にしてる、
…という少し滑稽な場面です。

季語の前日を詠んだ句ですが、
鮮度の面では問題ないと思います。



千原ジュニア。
雪や霏々ひひ 病窓に丸刈りの吾われ


ナナハンの句が減った代わりに、
最近は病室の句が増えましたね。

形としては出来てるけど、
同様の句が増えたせいで、
ちょっと既視感がないでもない。




松下由樹。
悔やまれる前髪2ミリ 凍てる夜
前髪の二ミリを悔やむ 凍てる夜
(添削後)

下五の「凍てる」が古語なので、
統一するには「悔やまるる」にすべきですが、
主観的な心情を述べるよりも、
やはり「切りすぎし」と客観写生したほうが、
より状況も明瞭になりますよね。

添削句の「悔やむ」は、
終止形なのか連体形なのか知りませんが、
これも古語に統一するなら「悔ゆ」が正解なので、

終止形で切れば、
前髪の二ミリを悔ゆや 凍てる夜

…のようになる。

連体形なら、
前髪の二ミリを悔ゆる凍てる夜

…となりますが、
連体形を2つ重ねるのは変ですね。



蓮見翔。
冬晴の散髪 うなじをぬける風
散髪のうなじよ 冬晴れの風よ
(添削後)

見るからに類想句が多そうな凡作。

二句一章ですが、
時制の違う前段と後段が因果関係になってる。

一方、
季語を主役にした添削句の意図は分かるけど、
「散髪のうなじ」が日本語として正しいか疑問だし、
せめて「理髪後のうなじ」としなければ、
やっぱり前段と後段の時制が合いません。



peco。
冬晴のリタッチ映えて街ランウェイ
髪をリタッチ 冬晴の街はランウェイ
(添削後)

原句は何の「リタッチ」か分からないし、
比喩を使った下6「街ランウェイ」は、
ちょっと強引な寸詰まりです。

添削句は、
7・5・7の二句一章ですが、
やはり前段と後段が、
時制の違う因果関係に見えてしまう。

わざわざ比喩を使わずとも、
リタッチの髪 冬晴の街歩き

と書けば十分でしょ。



清水アナ。
セーターの目に前髪のかけらたち


わたしは才能アリでもいいかなと思いましたが、

前回も書いたとおり、
接尾語「〜たち」は、
たしかに擬人化のニュアンスを帯びるのよね。

英語の「〜s」のように、
日本語には人間以外の複数を表す言葉がない、
…という問題もあります。

強いて添削するなら、
セーターの目に切り髪の残りをり
セーターの目に切り髪の散らばりぬ

ってところでしょうか。



▽過去の記事はこちら
https://plaza.rakuten.co.jp/maika888/diary/ctgylist/?ctgy=12



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最終更新日  2026.01.20 23:07:18
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