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カテゴリ:プレバト俳句を添削ごと査定?!
いつもの手いつもの鋏初仕事 雪や霏々病窓に丸刈りの吾 寒牡丹サロンからただ帰る暮 青過ぎる襟足明日は初仕事 悔やまれる前髪2ミリ凍てる夜 冬晴のリタッチ映えて街ランウェイ 冬晴の散髪うなじをぬける風 セータの目に前髪のかけらたち
1月15日のプレバト俳句。 お題は「美容室」。 ![]() ◇ 石井正則。 いつもの手いつもの鋏 初鏡 今年も無事に新年を迎えられた、 …という安堵と喜びを感じさせる。 正月らしい落ち着いた句柄です。 ◇ Aマッソ加納。 寒牡丹 サロンからただ帰る暮 句材が面白いですね。 もちろん「満席で空振りだった」とも読めるけど、 やはり、 「サロン帰りの髪を見てくれる人のいない虚しさ」 …と解釈するほうが面白い。 ◇ 水田信二。 青過ぎる襟足 明日は初仕事 鏡でしか見えない後ろ側を気にしてる、 …という少し滑稽な場面です。 季語の前日を詠んだ句ですが、 鮮度の面では問題ないと思います。 ◇ 千原ジュニア。 雪や霏々ひひ 病窓に丸刈りの吾われ ナナハンの句が減った代わりに、 最近は病室の句が増えましたね。 形としては出来てるけど、 同様の句が増えたせいで、 ちょっと既視感がないでもない。 ◇ 松下由樹。 悔やまれる前髪2ミリ 凍てる夜 前髪の二ミリを悔やむ 凍てる夜(添削後) 下五の「凍てる」が古語なので、 統一するには「悔やまるる」にすべきですが、 主観的な心情を述べるよりも、 やはり「切りすぎし」と客観写生したほうが、 より状況も明瞭になりますよね。 添削句の「悔やむ」は、 終止形なのか連体形なのか知りませんが、 これも古語に統一するなら「悔ゆ」が正解なので、 終止形で切れば、 前髪の二ミリを悔ゆや 凍てる夜 …のようになる。 連体形なら、 前髪の二ミリを悔ゆる凍てる夜 …となりますが、 連体形を2つ重ねるのは変ですね。 ◇ 蓮見翔。 冬晴の散髪 うなじをぬける風 散髪のうなじよ 冬晴れの風よ(添削後) 見るからに類想句が多そうな凡作。 二句一章ですが、 時制の違う前段と後段が因果関係になってる。 一方、 季語を主役にした添削句の意図は分かるけど、 「散髪のうなじ」が日本語として正しいか疑問だし、 せめて「理髪後のうなじ」としなければ、 やっぱり前段と後段の時制が合いません。 ◇ peco。 冬晴のリタッチ映えて街ランウェイ 髪をリタッチ 冬晴の街はランウェイ(添削後) 原句は何の「リタッチ」か分からないし、 比喩を使った下6「街ランウェイ」は、 ちょっと強引な寸詰まりです。 添削句は、 7・5・7の二句一章ですが、 やはり前段と後段が、 時制の違う因果関係に見えてしまう。 わざわざ比喩を使わずとも、 リタッチの髪 冬晴の街歩き と書けば十分でしょ。 ◇ 清水アナ。 セーターの目に前髪のかけらたち わたしは才能アリでもいいかなと思いましたが、 前回も書いたとおり、 接尾語「〜たち」は、 たしかに擬人化のニュアンスを帯びるのよね。 英語の「〜s」のように、 日本語には人間以外の複数を表す言葉がない、 …という問題もあります。 強いて添削するなら、 セーターの目に切り髪の残りをり セーターの目に切り髪の散らばりぬ ってところでしょうか。
▽過去の記事はこちら https://plaza.rakuten.co.jp/maika888/diary/ctgylist/?ctgy=12 ![]()
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最終更新日
2026.01.20 23:07:18
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