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テーマ:今日聴いた音楽(81174)
カテゴリ:音楽・映画・アート
NHK-FM「大野雄二の世界〜Isn’t It Ohnotic?〜」を聴きました。
正直にいうと、 NHKの追悼番組がこれでいいの? …って気がしなくもありません。 選曲が70年代後半に偏りすぎよね…(^^; ◇ たしかに、 劇伴音楽家としても、 ポップスの作編曲家としても、 本格的なキャリアが70年代後半にはじまってて、 そこにこそピークがあるんだろうけども。 しかし、その前後の、 ピアニスト&ジャズ編曲家の時代とか、 CM作曲家の時代をほぼスルーってのは、 公共放送の番組としていささかバランスが悪い。 ジャズの番組なら、こんな構成にしないよね。 まあ、そこらへんの選曲は、 大友良英や挾間美帆がやるかもしれないし、 片山杜秀が取り上げる可能性もなくはないけど、 (アニソンはしょこたんがやりそうw) それならそれで番組内でちゃんと告知すべき。 そもそもNHKの番組なのに、 NHKの音源を権利関係で流せないって何なの? それから、 なぜか落ち着きのない杉浦アナをはじめ、 出演者の呂律が回ってないのもちょっとね…(^^; (落ち着いてしっかり喋れてたのはDJ TAROだけでした) ◇ ちなみにネットで調べると、 https://yujiohno.web.fc2.com/al02.htm 60年代後半にはプロのキャリアがはじまってて、 YouTubeを探せばCM曲なども見つかります。 Keio LIght Music Society Concert(1964) 加山雄三の世界/白木秀雄クインテット(1966) 加山雄三の世界第2集/白木秀雄クインテット(1967) 音楽と幻想/石坂浩二(1971?) MR. HAPPY-GON/大野雄二トリオ(1971) CM音楽 番組では、 大野雄二の音楽史的な位置づけも、 いまひとつよく分かりませんでした。 ◇ 映画「犬神家の一族」は、 角川の第1作だったのだけど、 角川春樹は、 小説と映画と音楽のメディアミックスを狙って、 現代音楽じみた劇伴じゃなく、 ひとつの音楽作品として聴けるものを求めたらしい。 でも、 それがサントラとして正解なのかは微妙だし、 そもそも大野雄二は、 べつに「ジャズ劇伴の草分け」ってわけでもない。 映画だけを考えてみても、 渡辺宙明や黛敏郎や八木正生のような先達がいたし、 テレビには山下毅雄や前田憲男がいたわけで、 (ルパンシリーズは前田→山下→大野と受け継がれました) むしろ大野は「最後のジャズ世代」というべきよね。 1925年生:渡辺宙明 1929年生:黛敏郎 1930年生:山下毅雄 1931年生:中村八大、宮川泰、山木幸三郎 1932年生:八木正生 1933年生:渡辺貞夫、白木秀雄 1934年生:前田憲男、石川晶 1939年生:菊地雅章、渋谷毅 1940年生:筒美京平、鈴木宏昌 1941年生:大野雄二、佐藤允彦 1942年生:山下洋輔、日野皓正 八木正生「非行少女ヨーコ」(1966) そんな大野が作ったルパンの音楽は、 とても多彩な感じがするけれど、 逆に、 ルパン以外の彼の曲を聴くと、 ぜんぶルパンっぽく聴こえるのも事実…(^^; それは、 良くいえば個性が強烈ってことであり、 悪くいえばワンパターンってことでもある。 ◇ ニューミュージックの時代には、 フュージョンやソフトロック寄りのポップスを作ってて、 現在のフランスなどでは、 それらがシティポップとして再評価されてるそうです。 TOUCH The Sublime Sound of Yuji Ohno だから、東京五輪の閉会式のときも、 スカパラなんぞに演奏させるんじゃなく、 ルパンの音楽でパリへ引き継げばよかったのに! https://plaza.rakuten.co.jp/maika888/diary/202108100000/ ◇ 番組で紹介した佐井好子のアルバムは、 キャラメルママが編曲した吉田美奈子のデビュー作と、 山木幸三郎が編曲した浅川マキの中間くらいの雰囲気ですね。 でも、 大野が作ったシティポップは、 いわゆるレアグルーヴの域を出ません。 石坂浩二が「大野の音楽は日本的」と言ったように、 彼は大衆的な旋律をもったメロディーメーカーで、 劇伴のヒット曲をたくさん作ったけれど、 同じジャズ畑でありながら、 服部良一や中村八大や宮川泰や筒美京平のような、 ポップスのヒット曲は生み出せなかった。 その点では、 むしろクラシック畑の坂本龍一に似てます。 坂本龍一も、 やはり日本的な旋律をもったメロディメーカーで、 劇伴のヒット曲はたくさん作ったけれど、 ポップスのヒット曲はほとんどありません。 たぶん、 劇伴としてはキャッチーだけれど、 ポップソングとしてはやや敷居が高い、 …ってことなのだと思う。 ◇ 今回の選曲構成をした北爪啓之は、 わたしとほぼ同世代の人だと思いますが… わたしも、 最初に買ってもらったレコードは、 たしかボビーの「炎のたからもの」なのよねw 先日の訃報を聞くまで、 あの曲が橋本淳の作詞とは知らなかった。 最初に買ってもらったレコードの作曲家と作詞家が、 同時期に亡くなったということです…。 だからどうってことでもないけれど。 ◇ でも、あのとき、 本当にわたしが欲しかったレコードは、 ボビーの「炎のたからもの」じゃなく、 たぶんサンディの「ラブスコール」なのよねw (サンドラ・ホーン名義で歌ってました) お店でよく分からなくて、 とりあえずルパンジャケのレコード買ったら、 それが「炎のたからもの」で、 まだ子供だったわたしは、 いまいち気に入らなかった記憶がある…(^^; 宮崎駿は、 ヨーロッパ風の牧歌的な曲を依頼したのに、 大野雄二は歌曲風に仕上げるべきところを、 あえてロック歌手のボビーに歌わせたとのこと。 それが結果的に、 ものすごくアダルトなジャズ臭くなってて、 当時はまったく好きになれなかったのです。 宮崎駿はあれで満足したのかしら? ![]()
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最終更新日
2026.06.19 06:54:42
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