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まいかのあーだこーだ

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2026.06.09
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NHK-FM「大野雄二の世界〜Isn’t It Ohnotic?〜」を聴きました。


正直にいうと、
NHKの追悼番組がこれでいいの?
…って気がしなくもありません。

選曲が70年代後半に偏りすぎよね…(^^;



たしかに、
劇伴音楽家としても、
ポップスの作編曲家としても、
本格的なキャリアが70年代後半にはじまってて、

そこにこそピークがあるんだろうけども。



しかし、その前後の、
ピアニスト&ジャズ編曲家の時代とか、
CM作曲家の時代をほぼスルーってのは、
公共放送の番組としていささかバランスが悪い。

ジャズの番組なら、こんな構成にしないよね。

まあ、そこらへんの選曲は、
大友良英や挾間美帆がやるかもしれないし、
片山杜秀が取り上げる可能性もなくはないけど、
(アニソンはしょこたんがやりそうw)

それならそれで番組内でちゃんと告知すべき。


そもそもNHKの番組なのに、
NHKの音源を権利関係で流せないって何なの?

それから、
なぜか落ち着きのない杉浦アナをはじめ、
出演者の呂律が回ってないのもちょっとね…(^^;
(落ち着いてしっかり喋れてたのはDJ TAROだけでした)




ちなみにネットで調べると、
https://yujiohno.web.fc2.com/al02.htm
60年代後半にはプロのキャリアがはじまってて、
YouTubeを探せばCM曲なども見つかります。


Keio LIght Music Society Concert(1964)

加山雄三の世界/白木秀雄クインテット(1966)

加山雄三の世界第2集/白木秀雄クインテット(1967)

音楽と幻想/石坂浩二(1971?)

MR. HAPPY-GON/大野雄二トリオ(1971)

CM音楽


番組では、
大野雄二の音楽史的な位置づけも、
いまひとつよく分かりませんでした。



映画「犬神家の一族」は、
角川の第1作だったのだけど、

角川春樹は、
小説と映画と音楽のメディアミックスを狙って、
現代音楽じみた劇伴じゃなく、
ひとつの音楽作品として聴けるものを求めたらしい。

でも、
それがサントラとして正解なのかは微妙だし、
そもそも大野雄二は、
べつに「ジャズ劇伴の草分け」ってわけでもない。

映画だけを考えてみても、
渡辺宙明や黛敏郎や八木正生のような先達がいたし、
テレビには山下毅雄や前田憲男がいたわけで、
(ルパンシリーズは前田→山下→大野と受け継がれました)

むしろ大野は「最後のジャズ世代」というべきよね。

1925年生:渡辺宙明
1929年生:黛敏郎
1930年生:山下毅雄
1931年生:中村八大、宮川泰、山木幸三郎
1932年生:八木正生
1933年生:渡辺貞夫、白木秀雄
1934年生:前田憲男、石川晶
1939年生:菊地雅章、渋谷毅
1940年生:筒美京平、鈴木宏昌
1941年生:大野雄二、佐藤允彦
1942年生:山下洋輔、日野皓正


八木正生「非行少女ヨーコ」(1966)



そんな大野が作ったルパンの音楽は、
とても多彩な感じがするけれど、

逆に、
ルパン以外の彼の曲を聴くと、
ぜんぶルパンっぽく聴こえるのも事実…(^^;

それは、
良くいえば個性が強烈ってことであり、
悪くいえばワンパターンってことでもある。



ニューミュージックの時代には、
フュージョンやソフトロック寄りのポップスを作ってて、
現在のフランスなどでは、
それらがシティポップとして再評価されてるそうです。

TOUCH The Sublime Sound of Yuji Ohno

だから、東京五輪の閉会式のときも、
スカパラなんぞに演奏させるんじゃなく、
ルパンの音楽でパリへ引き継げばよかったのに!
https://plaza.rakuten.co.jp/maika888/diary/202108100000/



番組で紹介した佐井好子のアルバムは、
キャラメルママが編曲した吉田美奈子のデビュー作と、
山木幸三郎が編曲した浅川マキの中間くらいの雰囲気ですね。


でも、
大野が作ったシティポップは、
いわゆるレアグルーヴの域を出ません。

石坂浩二が「大野の音楽は日本的」と言ったように、
彼は大衆的な旋律をもったメロディーメーカーで、
劇伴のヒット曲をたくさん作ったけれど、

同じジャズ畑でありながら、
服部良一や中村八大や宮川泰や筒美京平のような、
ポップスのヒット曲は生み出せなかった。

その点では、
むしろクラシック畑の坂本龍一に似てます。

坂本龍一も、
やはり日本的な旋律をもったメロディメーカーで、
劇伴のヒット曲はたくさん作ったけれど、
ポップスのヒット曲はほとんどありません。

たぶん、
劇伴としてはキャッチーだけれど、
ポップソングとしてはやや敷居が高い、
…ってことなのだと思う。



今回の選曲構成をした北爪啓之は、
わたしとほぼ同世代の人だと思いますが…

わたしも、
最初に買ってもらったレコードは、
たしかボビーの「炎のたからもの」なのよねw
先日の訃報を聞くまで、
あの曲が橋本淳の作詞とは知らなかった。

最初に買ってもらったレコードの作曲家と作詞家が、
同時期に亡くなったということです…。
だからどうってことでもないけれど。



でも、あのとき、
本当にわたしが欲しかったレコードは、
ボビーの「炎のたからもの」じゃなく、
たぶんサンディの「ラブスコール」なのよねw
(サンドラ・ホーン名義で歌ってました)


お店でよく分からなくて、
とりあえずルパンジャケのレコード買ったら、
それが「炎のたからもの」で、
まだ子供だったわたしは、
いまいち気に入らなかった記憶がある…(^^;




宮崎駿は、
ヨーロッパ風の牧歌的な曲を依頼したのに、
大野雄二は歌曲風に仕上げるべきところを、
あえてロック歌手のボビーに歌わせたとのこと。

それが結果的に、
ものすごくアダルトなジャズ臭くなってて、
当時はまったく好きになれなかったのです。

宮崎駿はあれで満足したのかしら?




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最終更新日  2026.06.19 06:54:42


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