セルジオ・メンデスを「歌手」だと言って追悼する人々。
ちょっと名の知れた人が死ぬたびに、我先にと追悼したがる人たちが多いのを見て、つねづね「なんだかなー」と思うのだけど、セルジオ・メンデスのことを、大手メディアが「歌手」だと書いたせいで、ほとんどの人が、その情報を疑うことなく拡散しながら、「R.I.P.ご冥福をお祈りします」「素晴らしい音楽をありがとう」「昔は彼の曲をよく聴きました」「ひとつの時代が終わった」「あのころが懐かしい」などとSNSに書き込んでる状況です。要するに、大手メディアの記者も、SNSで追悼してる人たちも、まともに曲を聴いたことがないのだろうけど、そういう人たちが、ただ時流に乗っかるだけのために、これ見よがしに追悼するってのは、かえって失礼じゃないかと思うのよね。◇ちなみに、わたしは、ブラジルの音楽が好きなので、それなりにセルメンの曲も聴いてるけど、彼がどんな歌声なのかはピンと来ません。Wikipediaで、もっとも有名な「Herb Alpert Presents Sergio Mendes & Brasil '66」のときのパーソネルを調べてみたら、Sérgio Mendes – piano, backing vocals, keyboards, arrangementsLani Hall – lead vocalsBibi Vogel – backing vocalsBob Matthews – bass, backing vocalsJosé Soares – percussion, backing vocalsJoão Palma – drums…とあるので、いちおうセルメン自身も声は出してるようだけど、印象的なのは、ラニ・ホールを中心とする女性ボーカルだと思う。◇まあ、セルメンは日本びいきだったはずだし、そんな細かいことは気にしてなかろうけれど、このまま、まともに音楽が聴かれることもなく、「歌手セルジオ・メンデス」という呼び方だけが拡散するとしたら、かえって不幸なことだとさえ思います。共同通信。歌手セルジオ・メンデスさん死去 - ヒット曲「マシュ・ケ・ナダ」https://t.co/qWgGqSRcpQ— 共同通信公式 (@kyodo_official) September 6, 2024 毎日新聞。歌手セルジオ・メンデスさん死去 83歳https://t.co/byp33UxIQtボサノバの名曲「マシュ・ケ・ナダ」などで知られ、日本でもファンが多いブラジル音楽界の巨匠セルジオ・メンデスさんが5日、米ロサンゼルスで死去しました。公式交流サイト(SNS)が6日発表しました。— 毎日新聞 (@mainichi) September 7, 2024 産経ニュース。ブラジルの歌手、セルジオ・メンデスさん死去 マシュ・ケ・ナダがヒットhttps://t.co/iuUfI2PmmG 83歳だった。死因は明らかにされていない。ブラジルメディアによると、新型コロナウイルス感染の影響で呼吸器系の問題を抱えていた。— 産経ニュース (@Sankei_news) September 7, 2024 東京新聞。🇧🇷歌手セルジオ・メンデスさん死去 ヒット曲「マシュ・ケ・ナダ」 https://t.co/V8LnzqQdvj— 東京エンタメ(東京新聞文化芸能部芸能班) (@hougei1) September 6, 2024 The Walker’s。9月6日(金)、ブラジルの歌手セルジオ・メンデスさんが米国ロサンゼルスで亡くなったそうです。https://t.co/HwKMCBaRQa 享年83歳。謹んでご冥福をお祈り致します。追悼に意を込めてhttps://t.co/FaxBWL8Vhn— The Walker’s 加瀬正之 (@TheWalkers27) September 6, 2024 読売と朝日は「音楽家」と書いてましたが、テレ朝は「歌手」と報道してたようです。NHKは「ミュージシャン」と報道してます。セルジオ・メンデスさん死去、83歳…「マシュ・ケ・ナダ」が世界的な人気 : 読売新聞オンライン https://t.co/ntP0HBVqLw— 読売新聞エンタメ! (@pr_popstyle) September 6, 2024 セルジオ・メンデスさん死去 ボサノバの名曲「マシュ・ケ・ナダ」 https://t.co/jZteuRr0ND ボサノバの大ヒット曲「マシュ・ケ・ナダ」で知られる、ブラジル出身の音楽家セルジオ・メンデスさんが5日、米ロサンゼルスで死去した。83歳だった。AP通信などが報じた。家族が声明で明らかにした。— 朝日新聞国際報道部 (@asahi_kokusai) September 7, 2024 セルジオ・メンデスさん死去 ボサノバ代表的ミュージシャンhttps://t.co/O8GeG6DJ4X #nhk_news— NHKニュース (@nhk_news) September 6, 2024